薬王堂気まぐれ通信使bQ96   2005・4・10
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

第2の日曜日は広島漢方研究会に出ています。
広島漢方研究会、今年は忙しいんですよ〜
私も入会して30年近くなりますね!
皆様にお世話になったことを思うと今、辞めるわけにはいかないようです。

桜咲く宇品島から似島を見る↑
春の嵐で広島地方は雨風が強い日曜日でした。
それでも午後、宇品からフェリーに乗って似島に行ってきました。
船を待つ間、似島が見える向宇品の丘に登りました。
原生林はサクラが咲き画面左手の枯れ木があたる部分に似島学園があります。
少し望遠で迫ってみましょう
似島学園は戦後に原爆孤児を収容するために造られた施設でした。
現在は養護と心身障害のある青少年を収容する施設として利用されています。
宇品港から20分フェリーに揺られて似島に上陸、そこから10分車を運転して似島学園前に到着しました。
久しぶりに見ましたね〜
子供のけんかです。
グローブを持った子が同じ年頃の子にけられています。
けられる子は無抵抗で口を開けたまま相手をじっと見てるだけでした。
しばらく続くので出て行って停めさせようかと思いました。
しかしその後、二人は何もなかったかのように教室に消えて行きました。
仲裁をしないでよかったようです。
やる側もやられる側も、暗黙の了解があったようです。

昔、私の小中学校では養護学級が一クラスありました。
精神薄弱や知能の発育が遅い子供たちが通っていました。
同じ敷地にいますのでどうしてもトラブルが起こります。
ある日、ちょっとした事から私と養護学級の子供とけんかになりました。
運動神経の優れた子、むきになってかかって来る子、じっと私を見つめている子など周りには沢山いました。
このことは教職員の間で問題になったようです。
私は先生に呼び出されてこっぴどくしかられました。
その時に言われた言葉は私の心の中で消化されないまま今も残っています。
内容は次のようなことだったと思います。

『なんで養護学級の子供とけんかしたんだ!』

どうすればよかったのか?答えは出ていませんが鼻血が出るくらいけんかをしていたほうがよかったように思います。
そうすることで彼らとの間に相互理解が生まれ、同じ敷地内で大きくなっている理由があったように思えます。
風雨の中、似島の海岸にはアオサやヒジキが生育していました。
テングサの仲間やカジメもあるようです。
満潮時にはこれらの海草はかじられるのでしょう。
短くなったり穴が開いているものが多くありました。
石の間のオニアサリを少しいただいて帰ったという、そんな日曜日でしたよ。
近くで咲いていた草花を紹介して今週の通信使といたします。
クロキ(ハイノキ科)・ハナイバナ(ムラサキ科)・カタバミ(カタバミ科)・キランソウ(シソ科)・タブノキ(クスノキ科)・ヤブツバキ(ツバキ科)

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