薬王堂気まぐれ通信使bQ95   2005・4・3
Yakuoudo Capricious Communications Satellite


ひたすらタケノコを掘る気まぐれ広島人↑

4月3日、友人の誘いで江田島にタケノコを掘りに行ってきました。
ソメイヨシノはまだ蕾です。
でもオオシマザクラやヤマザクラは満開でした。
ソメイヨシノが咲く前のタケノコは味がよいと友人は教えてくれました。
竹やぶに軍手と根切り鍬を片手に入り込みます。
タケノコは全く地上に姿を見せていませんでした。
『どうやって見つけるの?』
友人は竹やぶの落ち葉の上を足でまさぐって!探せと言います。
そんなこと言われたってね〜
しかし一つ、二つとまさぐって!見つけ出しますとコツが判ってきます。
タケノコの先が足裏に触るのが判るんですね。
汗をかきながらでしたが大きなバケツいっぱいに採りました。
夜には早速ヌカとタカノツメを入れて湯がきました
採ったミツバと酢味噌で合えたタケノコ料理は美味しかったですね〜

フキは剥いて食べました。


それから江田島探検の始まりです。
人のいない海岸線にはヤブツバキが咲いています。
ハマウドが群落を作り砂浜には小動植物がたくさん住んでいました。
アサリイシワリ・マテガイ・ヘビガイ・カキヒザラガイイシガニ・小さなツブ貝の仲間・・・
私にとってはどれを見ても、ヘ〜すごいな〜!とため息の出るものばかりです。
理由はわかりませんが自然の造形や生命の不思議に心動かされるのでしょう。
足で砂浜を叩くとアサリはひょうたん型の小さな穴を作ります。
口が排水管と吸入管に分かれているからでしょう。
少し掘って帰りました。
江田島は広島市に近い場所ですが珍しい植物が見られます。
小さな谷筋にマンサク科のコウヤミズキを見つけました。

コウヤミズキ↑

宮島でも見ることが出来ますがよく似たトサミズキの花と混同します。
オシベが花びらと同じ長さで葯の色が紫、花軸に毛がないのがコウヤミズキ
オシベが花びらよりも短くて葯の色が紅、花軸に毛があるものをトサミズキと図鑑では区別しています。
何よりも違うのが生育場所のようでコウヤミズキは中部地方以西・四国・九州とありトサミズキは高知県の一部にしか自生しないと記されてあります。
しかしこのコウヤミズキと思われる花の葯は黄味が強くて判りづらく、オシベも花びらより短いように思われますので紛らわしく感じました。
半日陰の斜面にウバユリ・ウラシマソウ・ムサシアブミ・ミツバ・ウマノミツバウマノアシガタキクラゲなどが芽を出していました。
特にサトイモ科のムサシアブミには驚きました。

ムサシアブミ↑
専門家が著した広島県植物誌にもムサシアブミは呉市の情島と福山の山野町でしか確認されていません。
まあ、ここらでは新発見ではないでしょうか?
そんなこんなの自己満足放浪記、西能美町・岡大王の港を見下ろす丘にはモモの花が満開状態。
近くの温室では色とりどりのスイトピーが咲いていましたね〜

瀬戸の港の見える丘から↑
春はそこまで・・・来ています。

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