薬王堂気まぐれ通信使bQ92  2005.3.13
Yakuoudo Capricious Communications Satellite


倉橋島と能美島を結ぶ早瀬の瀬戸↑

実は私、能美島は大柿地区の自然をもっと知って環境を守ろう!と云う団体の会員なんです。
入会資格は興味があれば誰でもいいとのことでした↓
http://www.urban.ne.jp/home/fukaesho/kankyoukan/
で、13日の日曜日、午後から深江小学校に出かけてみました。
当日は広島大学理学部大学院分子遺伝学という長ったらしい研究室↓の先生をお招きしてウニの受精を実際に見せてもらったのです。
http://www.mls.sci.hiroshima-u.ac.jp/smg/

もともと生物が好きでしたのでウニの実験は興味深いものでした。
実験には飼育された3〜4年物のバフンウニ(骨格体)が使用されました。
深江小学校は小子化の影響でしょう、現在は子供達はおらず自然環境館として利用されております。
この時期、温度上衝だけでバフンウニは産卵をはじめます。
その卵を海水を入れたフラスコに集めます
ピペットで集めた卵に雄の精子をかけて受精させます。
もともと卵の周りにはゼリー状の寒天膜があるようでお互い引っ付かないようになっていました。
精子が一つ卵に入りますと後続の精子が入れないように卵の周りに受精膜が出来ます。

受精膜に覆われたウニの卵と他の未受精卵↑
この行程は意外と早く顕微鏡下で観察することが出来ます。
受精後は数十分間隔で卵割が進んでいくようです。
このような仕組みは私達、脊椎動物の発生にも大変よく似ているといわれます。
受精後しばらく経過したウニのプルテウス幼生も顕微鏡で見ることが出来ました。
プルテウス幼生には口や胃袋、肛門までそろっていました。
画像はオリンパスC730のデジカメを顕微鏡の接眼レンズに押し付けて撮影しております(無謀な挑戦!)。
講師役の先生方も大変真面目に指導してくださいました。
環境館友の会は半数が小学生などの児童でその他が私達のような中年集団です。
会費は要りませんが時々海岸などで観察会をします。

受精した卵に見入る子供↑
実験の後、友人と島の石切り場に水晶を探しに行ってみました。
広大な石切り場ですから何処に水晶があるのか全く分かりませんがやや安全な地区を探索しました!
友人が見つけました。
紫水晶と大きな煙水晶の結晶体です。
年齢も年齢ですが私達は完全に子供に還って水晶を探しました。

発見した実物大の煙水晶↑
夕暮れの瀬戸には石を運ぶパワーボートが浮かんでいます。
皆さんも身近な自然をもう一度見つめなおしましょうね。

瀬戸の夕暮れにパワーボート↑
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