薬王堂気まぐれ通信使bQ84  2005・1・16
Yakuoudo Capricious Communications Satellite


新幹線各駅停車・こだま号車内↑

冬はやはり旅ですね。
それも一人で、気楽に・・・
朝10時頃の広島駅、こだまに乗って二つ目の三原駅で下車しました。
歩いて5分の三原湾桟橋に行きます。
予定?特にないんです。
着いた所で時間を見て場所を選んで乗るんです。
但し、帰れるかどうか?は概略確認しておきます。
せめて笑天大切りくらいの時間までには帰りたいですから・・・

11時15分発の大三島行き高速艇がありました。
これに乗って行こう!

瀬戸内に浮かぶヒョウタン島↑
広い地球の水平線に〜きっと誰かが待っている〜う♪

だけど僕らはくじけない〜♪ヒョッコリヒョウタン島〜♪
45年前、テレビでモデルになった瓢箪島を右手に見て大三島井ノ口桟橋に到着したのが正午前でした。
ここから国宝や重要文化財のある大山祇神社(おおやまずみ)までは約5キロの行程です。

一山超えますが乗り物に乗ればすぐのところ、ですが歩いて行きましょう!
二本の脚があるじゃあ〜ありませんか。
途中、田の中や水溜りを見ながら歩くんです。
小川の草むら、竹ヤブの中、人家の庭先、瓶の中の水草、枝や葉の様子、切り株の年輪、逃げ出した果物、・・・
見るところは無限にありますし、道草は時間がいくらあっても足りません。
少し歩いてまた後ずさりすることもあります。
時にはルーペを持ち出したり名前の判らない植物をポケットに入れたりしながら歩きます。
持ち帰ったものを詳しく調べる約束も自分にかせません。
使われなくなった橋の欄干に彫られた文字をなぞってもみました。
時代は分かりませんが古いことは分かります。
畑から逃げ出したキューイが道に垂れてます。
毛だらけのキューイも割ってかじると毛が邪魔になりません。
酸っぱさと甘さがなんとも〜!
見捨てられたミカンも食べてみました。
売っているミカンより美味しい味がしました。
使われなくなったサイクリングロードは私だけの道でもありました。
2時間かけて大山祇神社に到着、拝礼をすませて宝物館を簡単に見せていただき、何故ここに一宮神社が出来たのか?自分なりに答えを見つることにしました。
神社の裏には標高437メートルの鷲ヶ頭山・標高約300メートルの安神山がそびえています。
おそらくこの岩山があったから水も得られたでしょうし眼前の宮浦湾が船の休憩地として適所だったのでしょう。
安神山に登ってみました。

大三島・宮浦湾と右手に見える大山祇神社社叢↑
右手下の森が大山祇神社の社叢です。
手前の手付かずの森(御串山)は島だったんでしょうね!
かつては神社の少し前が船を泊める場所だったと聞きました。
海水が干いたのか?土地が上がったのか?堤防が作られたのか?
40万年前は陸地だったとか!海底から4万年前のナウマン像の骨が見つかったとか!大三島の名前はかつて七里島と言って周囲がもっと狭かったとか!・・・
いろいろありましたね。

多々羅大橋↑
生口島と大三島を結ぶ多々羅大橋が見える井ノ口桟橋から船に乗りました。
ウバメガシの茂る瀬戸の岩場を船の中から見ながら帰宅したのが夕方の5時半、笑天の大切りに何とか間に合いました。
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