薬王堂気まぐれ通信使bQ83   2005・1・10
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

第二弾!   どこか〜遠くへ〜行きたい〜♪


斎島の高山登山途中に見えた四国の山↑

この時期は旅がいいですね。
数年前にハート出版から出された本木修次さんの『小さな離島に行こう』を読んだことがあります。
この中に瀬戸内海西部の小離島のページがありまして『斎島=いつき島』が載っていました。
著者は平成6年にこの島を訪れ最後の小学生と面会します。
記述を見ると当時の島は47世帯、71人とあります。
平成17年1月10日に私が上陸した時には過疎がさらに進んで30名にも満たない島民しか住んでいませんでした。


斎島の居住地と湾↑

上蒲刈島の日高神社の側に駐車して大浦から12時10分発の豊島(ゆたか)行きの第八同栄丸に乗り込みました。
豊島まで300円の船賃です。
船内で斎島まで行きたいと言いましたらこの船が行く!と言いますので150円追加します。

豊島桟橋を出航し豊島大橋の下をくぐって斎島まで約20分でしたでしょうか!
海は荒れてましたね〜
この時期は安芸灘(斎灘)が荒れて欠航になりことが多いと聞きます。
やっと到着した斎島の浜辺にはキダチアロエの花が咲いていました。


斎島湾とキダチアロエ↑

50戸近い民家のほとんどは空き家のようです。
それでもわずかな土地を利用してミカンと大根、小芋、玉ネギ、ラッキョウなどを栽培しています。
私は出来るだけ島の様子が知りたくて歩くことにしました。
島全体が見渡せる高山(標高約80メートル)に登りました。
頂上には廃社があり御本尊は下の蛭児神社に降りていると聞きます。
途中、ゲンカイツツジの狂い咲きでしょうか?2輪ほど確認します。
その他には見慣れた植物達が私を寄せ付けまいと繁茂しています。
タブノキ・スダシイ・アラカシ・ウバメガシ・ホルトノキ・クロマツ・トベラ・イヌマキ・シャシャンボ・マサキ・ヤマモモ・シュロ・ダンチク・モウソウなどの樹木がありました。
サネカズラやナワシログミ・ツルグミ・キズタ・サルトリイバラ・テリハノイバラ・ムベなどが私の足に絡みつきます。
今の時期に花のある野生植物はシロノセンダングサカラスノエンドウコウゾリナと言ったところでしょうか!
を越す道端に立派なコクランが枯れ穂を立ち上げていたのがうれしかったですね。
マナイタ浜と言う四国が見渡せる砂浜に下りましたのが午後の3時過ぎでした。


マナイタの瀬が砂浜の向こうに見えます・前方は四国松山地区↑

4時の定期船に乗らなければいけません。
それにしてもこんなにのんびりとした美しい島に人がいなくなるとは残念ですね。
帰りの船は便利が悪く豊島桟橋で1時間半ほど待ちました。
時間がありましたので豊島のフウトウカズラを見に行きました。
広島県では蒲刈島と豊島の2箇所で見られますがどちらも実をつけない独身フウトウカズラです。
この島は暖かいのでしょう!野生のフウランが着生しています。
すっかり日も暮れて橋の工事をする職人と一緒にフェリーに乗り込んだと言う、気まぐれ広島人の成人の日でしたよ!

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