薬王堂気まぐれ通信使bQ82   2005・1・3
Yakuoudo Capricious Communications Satellite


新幹線岩国駅の様子↑

平成一七年、新年明けましておめでとうございます。

先年の12月31日大晦日の日、私は弟を伴って山口県下関に行ってきました。
前夜から大雪が降り新幹線の旅も遅れ気味・・・さらに各駅でひかりやのぞみの通過を待つというのろのろ運転です。
新下関の駅に着いたのが正午過ぎでした。

知らない町を〜歩いてみたい〜♪ どこか〜遠くへ〜行きたい〜♪

こんな調子ですからどこに行っていいものやら?さっぱり分かりません。
目的場所がないんです。
駅のうどんでも食べてそれから考えましょう。

弟が観光地図を仕入れてきました。
バスを待ちましたがみぞれ模様の中では我慢できずタクシーに乗ります。
運転手に魚市場はどうか?と聞きましたらもう閉まっていると言います。
地図に『長』の字ではじまる町があったような気がします。
『長門』と言いますと運転手が『長府』ではないか?と念を押します。
その長府に行ってもらうことにしました。

長府の古い地図から…赤い点々が歩行した場所↑
この選択は正解でした。
タクシーに乗ったのも正解だったようです。
下関に近い長府は松林に囲まれた湾がある町です。
古くから城下町として栄え交易に必要な貨幣=和同開珎を最初に鋳造した場所とも言われています。
歴史はよくわかりませんが関が原の戦い(1600年)で安芸を追われた毛利一族が住み着いた場所です。
毛利氏の菩提寺=功山寺が山側にあります。
ここには鎌倉時代に建てられた木造建築=国宝の仏殿がありました。
境内に毛利氏の代々の墓があります。
墓を囲む土塀にはオオイタビの大きな実がついていました。
立派でしたね〜このオオイタビ!

オオイタビの実↑
またこの寺前に高杉晋作が奇兵隊を集合させたとか・・・
奇兵隊は身分を問わない武力集団だったようですね。
血気にはやる奇兵隊は功山寺の山門に刀傷を残したと言われています。
今から140年前のこと、鉄道もなく山陽道も狭い山道のある頃です。

長府の市場↑
そんな長府の町をふらついてきました。
毛利氏の侍医=菅家の長屋門と土塀
そして由緒ある寺社、そんな街中に市場がありました。
山口県西部ではフグのことをフクと言います。
さすがに皆さんフクを買ってましたね〜

JR長府駅↑

 遠い町〜♪  一人旅?〜♪

皆さんも鉄道に乗ってショートトリップを楽しんでください。
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