薬王堂気まぐれ通信使bQ61
  2004・7・26
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

24日の日曜日、気まぐれ広島人は江戸に行きました。
新橋の汐留タワービル上層階での漢方の大先輩であります寺師睦宗先生出版記念パーティに招かれたからです。

麹町の会場ビルと三日月↑
寺師先生と私は同じ師であります大塚敬節先生の元で勉強させてらった経歴があります。
もちろん寺師睦宗先生のほうが大先輩でもあり私の漢方の先生でもあります。
優秀であったために大塚先生も寺師先生の能力を高く評しておりました。
この度、本の出版と先生の漢方暦45年を祝して祝賀会をしたという次第です。
著書の題名は 『漢方への情熱』 薬事日報社からの出版です。
本の表紙左下には懐かしい大塚先生の顔写真が掲載されています。
祝賀会でいろいろな方々にお会いすることが出来ました。
身をていして江戸に馳せるのも悪いものではないようですね。

祝賀会にて熱弁をふるう寺師先生↑
私が昔、師匠の下で働いておりましたのは30〜33年前でした。
その医院に時々、寺師先生が訪れました。
門前で大きな声が聞こえます。

昭和50年ころ、寺師先生を迎える大塚敬節先生↑
寺師先生:『こんにちわ!寺師です!大塚先生!いらっしゃいますか!』

薬局の先輩:『はい!ただいまお取次ぎいたしますからしばらくお待ちください!』

あまりに声が大きいので診療中の大塚先生にも聞こえるんでしょうね。
診療を止めにして急いで玄関のところまで来て・・・

大塚先生:『おお・・・寺師君!よく来たね〜!さあ、あがって・・・』

寺師先生はそれでも玄関先に直立不動で動かないという方でした。
しばらく大塚先生のお誘いを受け、大きな声で 『入ります!』 と言って入室するほどです。
よほど大塚先生は寺師先生を弟子として期待し、寺師先生も大塚先生を唯一の師匠として崇めていたんでしょうね。
それに比べ私なんぞは・・・よくしかられましたね〜
一度は本について質問はしたけれど上気して築地書房の『ツキジ=築地』という漢字が思い出せなくなりました。
大塚先生:『建築の築だよ〜!』
突き刺さるような声は未だに耳元に聞こえてくるようです。
もともと漢字は苦手な私ですがそれ以来不評をかいましたね〜
でも結局、大塚敬節先生にはかわいがってもらいました。
私は就業中に結婚しましたが大塚先生夫妻に仲人役をしていただきました。
当時、先生は71〜72歳、初めての仲人だったと聞きます。

昭和50年ころ、大塚敬節先生と気まぐれ広島人↑
以来、寺師睦宗先生には同門のよしみでしょうか!よくかわいがってもらっています。
先生は不妊症の治療に関して今や4千例以上の成功例を誇っています。
すべて漢方薬での治療です。
医師でありながら保険治療には一切関わらず実費で患者に負担をかけない診療を日々行われています。
今年、80歳!あなたも相談に行ってみてください!
米寿の時にはもう一度呼ぶから!という言葉でパーティは解散しました。
先生の玄和堂診療所のサイトは以下のとおり↓

http://www.genwado.jp/

鹿児島育ちの寺師先生祝賀パーティで印象に残った言葉は次のとおりでした。

『英語は大嫌いですが人間はVision、Passion、Actionです。そして Simple is best です。』

英訳すると、先見性!情熱!実行!であり、単純が最高!と言うわけです。
さしずめ私なんかは、Visin、Passinfruit、Haction、と言ったところでしょうか!

寺師睦宗先生と会場にて↑
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