薬王堂気まぐれ通信使bQ38   2004・2・9
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

先週の竹やぶを背景に飛ぶナベヅルの画像!読者の方からお褒めの言葉をいただきました。
ありがとうございました。
誉められますとついその気になりまして今週もまた山口県に行ってまいりました。
どこかって?

そう、錦帯橋で有名な岩国です。
地名の由来は定かではありませんが確かに岩や険しい山の多い場所です。
崖っぷちの陸地に直ぐ海が迫って平野が少ないんですね。
起伏の激しいこの辺りの旧山陽道は旅人泣かせだったと聞きました。
西暦1600年代初頭に繁栄し築城した吉川家の山城=岩国城は復元されて城下町を見下ろしています。
周防灘からの暖かい風が入る為でしょう、辺りはすでに梅が満開でした。

瀬戸内は風もなく遠くに底曳く漁船がゆっくりと進んで行きます。
水は澄み海底の砂浜と藻場の境がはっきりと見れました。
青い空、そして澄んだこの海のように静かで平和でありたいと気まぐれ広島人は願うのでした。

岩国の街中で気になる建物が目に入りました。
入り口はどう見ても銭湯なんですが何か?違うんです。
はて?なんだろう?とよくよく見ると『うまもん』と看板が出ています。
うまもん?ここらの方言で美味い食べ物という意味です。
何でも興味を抱く気まぐれ広島人は中に入ってみることにしました。
男湯の入り口は大抵右側です。

右からそお〜っと中に入ってみてびっくり、そこは漬物屋だったんですね。
一段低い浴槽跡にはびっしりと漬物樽が並んでいました。
カメラ片手に『こんちわ!』と入ってきた私を見て職人風の店員さんも複雑な面持ちです。
それでもしばらく話をしていると悪い客ではなさそうと判った風で店内を説明してくれだしたんですね。
色々な漬物を蓋を取って説明してくれます。
ここの漬物は化学的な添加物を一切使わないで漬け込むのが特徴と力説します。
よほど私も気に入られたのでしょう!漬物樽から摘み上げた白菜一葉を差し出して食べてみろと言います。
それではついでに写真を撮ってくんろ!と頼む気まぐれ広島人
なかなかどうして両者ともタクワン?役者です。
で・・・どうなったかと言うと、結局あれこれ漬物買う羽目になって店員の勝ち!
世の中そんなに甘くないですね。
まあ、不況日本の経済を底上げした!と納得しておきましょう。

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