薬王堂気まぐれ通信使bQ37   2004・2・2
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

昨日は山口県に行ってきました。

場所は熊毛町八代地区、四方を山に囲まれた稲作地域ですが広島から距離にして80キロ、マイカーを利用して我が家から約1時間少々で行くことが出来ます。
何を見に?と思われるでしょう。
ナベヅルを見に行ってきました。


ナベヅル↑

冬の間、本州ではこの場所にだけ飛来します。
昔はあちこちに飛来していたそうですが環境の変化で鶴も住み辛くなったのでしょう、今年この地区で確認されたナベヅルは僅か11羽だそうです。
一番多かったのは昭和15年頃、350羽余りのナベヅルが集まったそうですが残念なことに年々減り続けているそうです。
そのうち来なくなるのでは!と懸念されています。
ナベヅルは中国東北部から12月ごろ飛来し年明けの3月上旬まで見ることが出来ると聞きました。
でもこの時代、鶴が飛んでくる場所が身近にあるだけでも驚きですね。
現在ナベヅルは熊本県の八代になんと一万三千羽が集まるそうです。
暇を持て余し気味の万年青年83歳を誘って鶴見学に行ってきました。
熊毛町八代地区、ここも稲作合理化で捕縄整備された大きな水田が広がっていました。
昔の水田は一枚一枚が狭く、畦には小さな小川があって草が茂りドジョウなどの小魚が沢山住んでいました。
私が小学生の時でさえも近くの休耕田にはドジョウやフナが沢山住んでいました。
稲田が捕縄整備されますと人の手間は要らなくなり米の収穫量も飛躍的に増えます。
しかし反面、自然環境はなくなり小動物がいなくなります。
大型機械導入で田に行くまでの道は舗装され水路は下水並みに整備されて小動物は全く住めなくなります。
このような環境に鶴やサギなどに来て頂戴!と言う事事態やはり無理でしょう。
そんな中、ナベヅルを何とか数羽見ることができました。
遠くからの画像ですので良くはありませんが分かりますでしょうか?
飛んでいる親子連れらしいナベヅル三羽も撮影できました。
田の畦にはオオイヌノフグリ↓が咲いています。

帰り珍しいキミズ(イラクサ科)↓を観察しました。

ヤブミョウガの青い実やフユイチゴの赤い実がきれいでしたね!


ヤブミョウガの実↑



フユイチゴの実↑

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