薬王堂気まぐれ通信使bQ21  2003・9・23
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

気まぐれ広島人は毎年9月から10月初旬にかけて複数の薬草観察会に協力いたします。
21日は三次の近く三良坂町での観察会。
23日は千代田町での観察会がありました。
講師は県内大学の教授や助教授陣、それに高校や小中学校の植物に詳しい教諭、及び植物、薬草に詳しい知識人・薬剤師などが担当いたします。
私が講師として協力させていただいて何年になりますかね〜
かれこれ、20年以上になるでしょうか?
昔も今も講師謝礼金が同じなのは一寸気になりますが声をかけてくれるだけでも幸せと思わなければなりません!そう思っておきましょう。

最近は薬草観察会と言うより植物観察会の様相が色濃くなりました。
講師より植物に詳しい参加者もいるほどでやりにくいこともあります。
薬草や毒草との見分け方など、責任ある自然医療の普及に努力しなければいけないと思います。
うれしいこともあるんですよ。

長年やっておりますとファンが出来まして、わざわざ私の薬草講話のために出席される方がいるんです。
『気まぐれ先生、今年も来ました。よろしくお願いします!』
『病気で来れなかったのですが今年は来れました!』
なんて懐かしい顔と共に声をかけられると、うれしいですね〜(^o^)
よし、しっかりやろう!という気持ちになりますよ。
そんなグループと共に秋の里山を歩きます。
キキョウ(桔梗)↑ゲンノショウコヒガンバナオケラ(朮)・アケビ(木通)・・

これらは一般的によく知られる薬用植物です。
効能効果をお教えするだけでなく、具体的な調整法や保存の仕方、名前の由来、植物の特徴などを織り込んで話してゆきます。
薬草の知識のみならず自然界の魅力にとり付かれた講師でなければ勤まりません。
昨日は毛利元就の孫に当たる吉川元長が1574年に建立した万徳院という寺院の跡地付近を歩きました。
万徳院は吉川氏の菩提寺として建てられましたが約30年後に岩国に移築されます。
当時、千代田の山中にこんな大きな寺院が建立されたこと自体驚きです。
発掘作業によりまして当時の万徳院の全貌が分かってきました。
本堂部分は場所を換えて復元されています。

薬草ではありませんが周りにはたくさんの秋の野草が実を付け花を咲かせていましたので紹介してみましょう。

アケボノソウキセルアザミ・ウメバチソウ・ノハナショウブ・ウメモドキ・ミヤマガマズミ・コバノガマズミ・シラヤマギク・イナカギク・タムラソウ・ツクシハギ・ムラサキミミカキグサモウセンゴケサワシロギクサワヒヨドリ・ヒヨドリバナ・サワギキョウ・・・

ホーム   一覧に戻る