薬王堂気まぐれ通信使bQ18  2003・8・31
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

NHK広島ハイビジョンスペシャルでCG復元ドキュメント・よみがえる爆心地という番組を放送していました。
世界遺産に登録されています広島原爆ドームはかつて広島市産業奨励館という建物でした。
原爆ドーム周辺の町は爆心地にもっとも近い地域です。
原子爆弾の爆発によってドーム周辺の猿楽町界隈は跡形も無く破壊されます。
当然ながら猿楽町周辺地域の生存者はいないそうです。
幸いにも疎開して助かった方々の記憶から当時の住人や町の様子を復元しようという番組でした。


猿楽町から見た原爆ドーム

広島市立大学の協力でコンピューターCG技術によって当時の町の様子を三次元世界で復元していました。
私は犠牲者の慰霊も兼ね、今は無き町名の猿楽町・天神町跡を訪れてみました。
その猿楽町から撮影した原爆ドームは当時の惨状を今に伝えています。
本川と元安川に挟まれた中洲の天神町北組周辺も被害がひどく惨状の様子を示す説明板がありました。
ここは現在平和公園の敷地となっています。

平和公園は整備されドーム周辺も世界各地から送られた草花に囲まれて綺麗に見えます。
58年前の惨状を知るには平和記念館の中に入ることだと誰もが思っているでしょう。
しかしそうではないのです。

当時のままに残された場所が残っているのです。
爆心地の直ぐ側、本川と元安川の川縁には今も累々と家屋の残骸が残されています
レンガ・瓦・生活に用いた食器や焼き物・数十年前まで多くの骨を見ました。
まさに手付かずの原爆資料!
出来うるならばこのままそっと放置しておいてほしいですね。

太平日本・平和公園では小雨降る中、露天囲碁に興じる御仁がちらほら・・・
のんびりしていいですね〜!
平和とはありがたいものです。

ホーム   一覧に戻る