薬王堂気まぐれ通信使bQ17  2003・8・26
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

先日、24日の日曜日は私の親友とその娘を乗せて瀬戸内海無人島探検に出かけてきました。
連日の熱帯夜にお腹を出して寝たせいかゲーリークーパーになりまして、それでもクーラーにはよく冷えたビールを詰め込んで出航しました。
目的地は手島という無人島・・・のはずだったんですが後で地図を見て調べてみますと手島のひとつ手前の無人島、保高島だったようです。

何で?一時間もかけて、こんな無人島に行くのかって?
それはね、今から70年〜80年前に植物学者・牧野富太郎博士が手島に上陸していたからなんです。
当時はプレイジャーボートなんてものは無かったでしょうからひたすら手漕ぎの伝馬船で渡ったものでしょう。
博士はこの島で新種のササを見つけテシマザサと命名しました。
残念ながら学会には報告されず採集された標本だけが現存しております。
私はそのササを見つけようと上陸後、島をくまなく探索しました。
在るわけはありませんよね!
そこは手島ではなく保高島だったんです。
それでもこの瀬戸内海の孤島はきれいでしたね!
小さいながら自然の森と海岸生物の多い岩や白い砂、海岸には透き通ったブルーの波が打ち寄せます。
シュノーケルをつけて潜りますと色とりどりの魚が戯れていました。
うーん!こんな場所があるなんて・・・まさにプライベートビーチです。

海岸と森の境目にマメ科のハマナタマメ↓(花のアップ)がたくさんあります。
今丁度、花が咲いていました。

その他にはナデシコ科のフシグロやハマナデシコ、木本・クワ科のイヌビワ↓が実を付けています。

生物では海岸の岩にヨメガサとカメノテが付いています。
海藻類も豊富です。
まだまだ瀬戸内海にもこのようなすばらしい自然は残っていますが人が多く来るようになると荒れるでしょうね!
もちろん、私たちは紳士ですからビール缶や飲食物のゴミをちゃんと持ち帰りましたよ!
手島にはまたの機会に来ることにいたしましょう。

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