薬王堂気まぐれ通信使bQ15   2003・8・3
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

西や東に奔走する気まぐれ広島人、先日は瀬戸内の孤島、柱島に一泊旅行してきました。


柱島から見た朝日↑

柱島は山口県岩国市に属します。
岩国港から東に37キロ、柱島水道に有人の柱島、端島(はしま)、無人の小柱島、手島などの小さな島が点在しています。
柱島は130戸、人口約280人、平らな場所が全くない島です。
その一番高い場所にコンクリート造りの小中学校がありました。
小学3年生が一人、中学1年生と2年生が一人ずつ、合わせて3名の生徒しかいないと言います。
先生は校長先生を筆頭に給食室の職員さんなど10名ほどが働いていると聞きました。
典型的な過疎の島です。
産業は特になく斜面地を利用した柑橘類や野菜作り、それに漁業が中心の生活です。
島の歴史は意外と古く1500年代に安芸の宮島で繰り広げられた厳島合戦において
毛利元就の家臣として活躍した桑原杢之助(むくのすけ)が合戦の功労として柱島の領主に推され住み着いたと言われています。
島の各所に残る社跡が多いのもこの島の特徴でしょう。
柱島の朝は島影から昇る朝日から始まりました。
島内を散歩してみました。
古い民家は無造作に積み上げられた石垣の上に建てられています。

隣島の倉橋島や能美島には見られないサトイモ科のムサシアブミがたくさん自生しています。
その他にはハマボッス・ハマナデシコ・ノシラン・ソクズ・ツワブキといった植物が繁茂しています。
樹木では大木になるホルトノキが目立ちました。
朝の食事を終えて底引き網漁に立ち会いました。
木造の底引き舟は夫婦が協力して網を上げます。
一網で数十匹のタイが上がります。
多いときには100匹近い大物がかかることもあるそうです。

気まぐれ広島人は舟に備えられた包丁を借りまして活きたタイを早速、刺身造り!
醤油もワサビもありませんでしたが海水で洗っただけの刺身、これがまた美味しいんです。

炎天下で冷たいビールを飲みながら引き上げられるタイを待つ!
丘に上がれば捕れたタイを入れた鯛めしを堪能し、友人と砂浜で戯れる
気まぐれ広島人にとりまして最高の休暇でしたね。

ホーム   一覧に戻る