薬王堂気まぐれ通信使bQ12
  2003・7・15
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

先週は広島漢方研究会総会の準備で少し忙しい日を送りました。
疲れが出まして昨日は午後9時過ぎから床に就き、今朝の7時まで死んだように眠ておりました。
それでも昨日は早起きしたんですよ!
何処に行ったかって?
朝5時に起きて植物を見てきたんです。
イセハナビという珍しい植物です。
キツネノマゴ科に属する植物です。


イセハナビ

先週は雨の多い週でしたね!
私の住んでいます町には嘗てフウランがたくさんありました。
でも今では野生状態で確認できる場所は一箇所になってしまいました。
その秘密の場所に昼休みを利用して行って来たんです。
カキノキに着生するフウランは今年も花を付けていました。
花の距が長いのは特定の蛾を匂いと形で呼ぶ為に発達させたものと聞きます。
どんな蛾が来るのか見てみたいものです。


フウラン

その近くにモクゲンジ(花のアップ)が咲いています。
ムクロジ科の樹木で別名=センダンバノボダイジュ。
実が羽根突きの実ほどになることから数珠に利用されてきました。
そのため、寺院によく植えられてきました。
ここも住職のいないお寺の境内です。


モクゲンジ

小雨の中、その境内で土の上に何か奇妙なものがニョキリと出ています。
なんだろう?
もしかして冬虫夏草ではないだろうか?と思い、木切れで土を掘り返してみました。
スコップのようなもので慎重に掘ればよかったのですが残念にも途中で切れてしまいました。
よく見ますとセミの幼虫にキノコが付いています。
まさに冬虫夏草!セミタケです。


冬虫夏草=セミタケ

セミタケにも色んな種類があるようではっきりした名前は分かりませんが、ネットで調べましたらシロマキセミタケにもっとも似ています。
幼虫の胴体部分が切れていますが身の部分もしっかり菌糸に覆われて自然界も厳しいものなんですね。
活きながらにしてこんな菌に感染させられたセミの無念さが想像できるようです。
南無阿弥陀仏・・・
冬虫夏草は呼吸器の病気によく使う漢方薬です。
私が何時か服用してみましょう!
近くで羽化したてのアゲハチョウが羽を乾かしていました。

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