薬王堂気まぐれ通信使№773   2017-7-30
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

7月30日(日曜日)は広島自然観察会に参加して山口県岩国市錦町にある寂地峡に行ってきました。
ここには何度か来たことがあります。


広島から中国自動車道で吉和まで来て一般道に入り松ノ木峠から山口県に入ります。
民家のある急な坂道を下りますと寂地峡入り口に到着します。
10時集合、自宅から車で1時間半、何とか間に合いました。
約30人くらい集まっておられたでしょうか!
皆で滝登りに挑戦しました。
ここには五つの名前が付けられた滝があります。
最下段は竜尾の滝、順に登竜の滝~白竜の滝竜門の滝~竜頭の滝と続きます。


竜尾の滝


急な登り道傍に、いろいろな植物が見られました。

シラキ
ヤマグワ
ツクバネガシ
オオキジノオ
キジノオシダ
ハリガネワラビ
ウラジロ
ヤマグルマ
コウヤマキ
コシアブラ
ウラジロマタタビとサルナシ
ガンクビソウ
カシワバハグマ
シシウド
ヒヨドリバナ
クロタキカズラ
ナルコユリ
ヤマシグレ
マタタビ
ササユリ
ダイコンソウ
その他いろいろ・・・

キノコに精しい方から教えてもらいます。
ドクツルタケとフクロツルタケ(両方とも有毒キノコ)
ガンタケ
キヒダタケ
ヒメコウジタケ
タマゴテングタケモドキ
チチダケ(食用美味・折れると乳が出るのでチダケサシに刺して持ち帰る)
シロソウメンタケ
その他もろもろ・・・
食べれるキノコがあると聞いてもその気にはなれませんでした。


ヤマアカガエル

その他、両生類に精しい方もおられます。
ヤマアカガエル(喉の部分に斑紋がある)
タゴガエル(喉の部分全体に小さな斑紋が多い)
これ以外にも山中では全体が白っぽいニホンアカガエルを見ることがあるそうです。

クロナガオサ

滝を上り詰めると手掘りで掘られたトンネルに出くわします。
このトンネルは上流域にあるツガやヒノキ、スギなど建材として使う大木を運ぶために手掘りで掘られたものらしい、
灯りの無いトンネルを抜けて滝の上部に出ます。
ここから上流域は人があまり通らない場所のようです。


クラガリシダ


クラガリシダがありました。
トンネルを引き返し宇佐八幡宮まで下りてきました。
ここで昼食にします。
サンショウソウ
ハエドクソウがあります。


ハエドクソウ


ハエドクソウの花柄を皿の中の水に入れておくとハエが寄ってきて水をなめるそうです。
そうするとハエが死ぬそうな・・・本当だろうか?
こんな山奥に宇佐八幡宮の立派な社叢がありました。


正面杉木立が宇佐八幡宮、その向こうが広島県との県境域、水田中央に墓がありました。


社叢内には約1000年の樹齢がある杉が林立しています。
昔から人の営みがあったのでしょう!
オニノヤガラがありました。


オニノヤガラ


オニノヤガラの根を天麻(テンマ)と呼び薬用にします。
葉緑素を持たないラン科の植物です。
もう実になっていましたね。
近くにはキキョウの花が満開でした。


キキョウ


このあたりには特に熊が多い地区です。
早めに帰路につきました。
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