薬王堂気まぐれ通信使№759  2016-8-28
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

28日の日曜日、広島自然観察会に参加してきました。
今日は吉和にある魅惑の里付近、太田川源流の森での観察です。


中国自動車道の吉和インターで下車、午前10時過ぎに魅惑の里駐車場に到着しました。
そこから広島市水道局の管理するエリアに誘導してもらいます。
ここは一般の人は入れない場所でした。
広島市や近隣の町村に水を供給している源流です。
指導者から説明を受け10人ほどのグループに分かれ森に入ります。
ここは野生動物の住処です。
タヌキ・クマ・シカ・イノシシ・イタチ・ウサギ・オオサンショウウオなどの居住区です。
一人で入ると怖いような場所でした。

コウヤミズキ()
ミズナラ
タンナサワフタギ
ツリバナ
イヌザンショウ
ツノハシバミ


ツリバナの実



ノダフジ(左巻きの蔓)の絡まるホオノキがあります。
樹肌にはクマが上った爪痕が残っていました。


ジャノメチョウの仲間かな?クロヒカゲモドキかと思います。


このあたり、炭焼き窯の跡があちこちに残っています。
戦後の昭和30年ころ、エネルギーの変革時期があり昔から使われてきた炭から石炭やガス・石油の時代となります。
社会では炭が使われなくなりました。
炭の原料はコナラやクヌギの材を用います。
窯跡で拾い上げた炭は50年以上放置されていたものとは思われません。
かつて、このあたり一帯は樹木が伐採され見晴らしのいい場所だったのでしょう!


バイケイソウ(オオバイケイソウ?)
ミヤマシキミ
アキチョウジ
シロモジ
ミズナラ
カツラ
ハネミノイヌエンジュ
ヒカゲノカズラ
ナツツバキ
などが目につきます。
水源の森
大切にしなければいけません。
観察会が終了し中津川渓谷に入ってみました。
雨模様で誰もいない山道でした。
中津川渓谷の最高部、県境沿いを歩いてみます。
クマが出るといけませんので道路に車を駐車していつでも飛び込めるよう歩きます。


シシウド


シシウドが花火を散らしたような花を咲かせています。
フウリンウメモドキ
オタカラコウ
ハスノハイチゴ
ツリフネソウ
ミヤマシグレ
など
マムシがいました。
尻尾を震わせて威嚇しています
そっとしておきましょう!
ここは彼らの住処です。


手付かずの自然の森・島根県との県境付近

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