薬王堂気まぐれ通信使№751  2016-5-15
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

5月15日(日曜日)広大理学部が中心として活動する植物観察会に参加することにしました。
広島を中心に活動する植物観察会はヒコビア会との共催グループで580回を迎えます。
私は約40年前から参加させていただいています。
知る方も少なくなりましたがそれでも30年以上植物のことで繋がる方が何人かいます。
今日は次男と一緒に参加しました。
場所は庄原本村町にある標高802メートルの大黒目山です。


大黒目山への登山ルート


三次まで白木街道を走り中国自動車道に入り荘原インターで下車、そこから北に向けて約20分ほど走ったところに登山口(P)があります。
次男に運転してもらったので楽でしたね。
「これからもよろしく!」と言いましたら「気が向いたらね!」とそっけのない返事!まあいいでしょう。
10時過ぎに到着したらグループはすでに出発した後です。
ゆっくりと後を追います。

カスミザクラ・ウワミズザクラ・サルトリイバラ・リョウブ・ソヨゴ・タンナサワフタギ・コナラ・アベマキ・ミズナラ・ハネミノイヌエンジュ・コバノミツバツツジ・ダイセンミツバツツジ・バイカツツジ・ヤマツツジ・イヌシデ?(樹皮)・イヌブナ・ブナ・ホオノキ・ツノハシバミ・コアジサイ・アカマツ・エゴノキ・キブシ・ツクバネウツギ・ミツバアケビ・ヤマフジ・フジ・ネジキヤマウルシイソノキ?・ヤマボウシ・ダンコウバイ・サルトリイバラ・ヒノキ・ヤシャブシ・アベマキ・シラカシ・クリ・イヌビワ・マツブサ・クロモジ・ヒサカキ・スノキ・ナツハゼ・イヌザンショウ・カラスザンショウ・アオハダ・ナツアサドリ?・コシアブラ・ゲンカイツツジ・コバノガマズミ・ミヤマガマズミ・・・


ホオノキ



思い出すままに樹木の名前を記してみました。

下草にミヤマウズラ・イカリソウ・シュンラン・オオバノトンボソウヒメハギが印象的でした。


ヒメハギ


オトシブミが落ちています。
シュンランが所々で見れるということはシカ(鹿)は未だ入っていないのかもしれません。
イノシシ(猪)の風呂痕はあったのでいるのでしょう。
やや花の絶頂期を過ぎたギンリョウソウがあちこちで見られます。
アップしてみてみましょう。  (花断面根部横向き)


ギンリョウソウ


55年前に小学校の野外活動で初めて見たギンリョウソウはアルバムにセロテープで張り付けて今でも健在です。
真っ黒けになっていますが本来は白色透明の葉緑素を持たない腐生植物、シャクジョウソウ科に分類されたりイチヤクソウ科になったり最近の遺伝子分類(APG分類体系)ではツツジ科になっていて複雑です。
子房の先(柱頭)は紺色で葯は12本あり根元はややピンク色、12個のオシベ(花粉嚢)が子房を取り囲んでいます。
急な坂道を登坂し権現山を右に見て左折、更に山道が続きます。
ここは人為的に削られた掘り込みのようです。
戦国時代、大黒目山は頂上で烽火(のろし)を上げる場所だったとか・・
頂上までは馬で駆け上がり薪は大黒目山のものを使わず下から持ち上げていたと伊藤之敏先生から教わります。
今から500年も前の話、悠久の歴史を感じながら頂上に到着。
一等三角点を確認して弁当を食べました
ここにはブナとイヌブナがあります。
葉を比較してみました。


イヌブナの裏面には細毛が密生しています。
わかりにくい山道を急ぎながら下山しました



田植えが終わったばかりの水田近くではウマノアシガタマムシグサが咲いています。
シラカシ樹下ではムヨウランがつぼみの状態でした。
庄原を後にし帰路につきましたが次男が淡水産のエビを捕りたいと言う。
それならとホームセンターに立ち寄って網を買います。
途中の貯水池に寄ってモエビの捕獲作戦
数匹のハゼ科の魚も飼育する目的で捕獲、今日は忙しい一日でした。

ホーム   一覧に戻る