薬王堂気まぐれ通信使№747   2016-3-11
Yakuoudo Capricious Communications Satellite


太田川と廃線になったJR加計線鉄橋

3月10日・木曜日・曇り、午後から春の訪れを見つけに出てみました。
バイカオウレンが咲いているはずです。
バイカオウレンは小葉が五枚に分かれ、目立つがく片が梅の花のように開いたオウレン属植物です。
匐枝を出すので辺り一面に広がります。

バイカオウレン

まだ少し早いようでした。
それでも花を見ることが出来ました。


モモの咲く



太田川を上流域に移動してオウレンを見に行くことにします。


この近辺のオウレンはセリバオウレンというものなのか?ただのオウレンなのか?葉を見ても区別がつきませんでした。
がく片はバイカオウレンに比べると細く先がとがっています。
それでも数株確認できました。
雄花だけのオウレン、種をつける子房を持った両性花、植物学的には原始的な顕花植物だと聞いたことがあります。
根には苦味成分のベルベリンが含まれ胃腸病に用いられてきました。
炎症を鎮めるので目の充血や胃潰瘍、鎮静的に使われたようです。
広島県や島根県には特に多く、スギ林下の林床にオウレンの種をまいて収穫していた記録があります。

側にユキワリイチゲがありましたが曇り空に開花を控えているようです。


ホソバナコバイモ



ホソバナコバイモがたくさん花を咲かせていました。
ユリ科のホソバナコバイモは地域によって変種が多い種類です。
根茎には小指の頭くらいの塊があり採集し貝母(川貝母)として去痰薬に使っています。
採取すれば直ぐに絶滅する貴重なスプリングエフェメラル植物です。
掘り起こされない斜面を好むようで墓所の周りに多く自生しています。

私は35年前から花粉症(Pollen allegy)がひどく春先には苦しんできました。
若い時から比較的健康な体質でしたがビールなど冷たいものを飲む癖がついていたため消化機能が上手く働かず下利に悩まされたことがあります。
最近、巷でも騒がれるようになりましたが腸内環境がアレルギーに深く関与しているように思います。
消化管における細菌や微生物の働きが生体の機能に関わる、最近そのように思うようになりました。
腸内環境を整えるために人は食事をして睡眠をし運動をしているのでしょう、集合体の一歯車として動いていることに感謝です。

帰路、久しぶりに従兄宅に寄り絆を確かめ合ったという! 私の曰く・・「お互いいい年なので会っておきたかった!」と・・・
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