薬王堂気まぐれ通信使№745  2015-12-20
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

ヒコビア会(第574回植物観察会)に同行して呉市蒲刈町七国見山(457メートル)に登りました。
朝、8時半に家を出て蒲刈島を目指します。

赤い線は車、黄色の線を歩きます。

今では橋が架かっていますので楽に行くことができます。
10時少し前に蒲刈島に到着、三ノ瀬にかかる蒲刈大橋を通過し伊予灘を横に見ながら上蒲刈島の田戸(集合場所)に到着しました。
30名くらいの方が集まっていました。
私は皆さんから離れ田戸にある鎌田先生(医師)の墓にお参りします。
このことは9年前に訪問した薬王堂気まぐれ通信使№344に書いています。
10時20分、七国見山に向かって出発しました。
道すがら観察できた植物を記載してみましょう。

ヤブツバキ・ヘクソカズラ・テイカカズラ・ネズミサシ・サネカズラ・イヌビワ・ヒサカキ・ヤブニッケイ・アキニレ・キズタ・クコ・ホトケノザ・アキノノゲシ・ヒヨドリジョウゴ・ノゲシ・ハスノハカズラ・シロノセンダングサ()・フユイチゴカラスウリ・クサイチゴ・ガガイモ・アケビ・ヤブマオ・マルバウツギクサギ・アラカシ・カクレミノ・ツワブキ・ホシダ・ヒメコウゾ・アリドオシ・ナワシログミマンリョウ・ウツギ・ナガバジャノヒゲ・イズセンリョウ・オニヤブソテツ・サルトリイバラ・シマカンギク・タブノキ・ヤダケ?・イタビカズラ・スイカズラ・コシダ・コハシゴシダ・ウラジロ・ミツデウラボシ・コウヤボウキ・クロキ・ノガリヤス・ツルウメモゴキ・ムベ・カゴノキ・マサキ・ノダフジ(右巻き)・カナメモチ・モミジドコロ?・トキワススキ・トベラ・ヤクシソウ・(150メートル↑)ノグルミ・コジイ・ヤマモモ・ネジキ・イヌツゲ・サカキ・ウラジロノキ(落ち葉)・ソヨゴ・リョウブ・コナラ・スギ・ミヤマシキミ・(山頂より) ヤブコウジ・ツルリンドウ・アオキ・ヤブムラサキ・ゴンズイ・マムシグサシロダモガマニチニチソウ・ウリハダカエデ・コバンモチ・マルバマンネングサ?・・


クサギ


ヤブコウジ


ヤブムラサキ


印象に残る植物を記述しましたが記載漏れもありそうです。
このほかにも蒲刈島特有の植物もあります。


シマカンギク

シマカンギクは薄い繊毛があるイヨアブラギクと間違いやすいようです。
昔、知人がクマガイソウを山中で見つけています。
コショウの仲間のフウトウカズラは今でも確認できますが実の状態は見ていません。
七国見山山頂へときつい登りが続きます
昔、海岸線には道が作れなかったために集落間は山道で連絡されていました。
稜線の道も通行路であったようで山頂からの眺めは遠く四国連山を望み眼下に伊予灘が広がります。


正面は中島、その先は松山


七つの国が見渡せたということから七国見山と名付けられたと言います。
昼食をすませ山頂から特り山道を下り、ため池から人の通らない山道に入ります。
ここはうっそうとして獣の臭いがしました。
イノシシが多いと言います。
下ること20分、案の定、この道には入ってはいけなかったようです。
見慣れない樹木に気が付きました。
これは・・コバンモチです。
ホルトノキ科と記憶していますが確かに葉の中に紅葉したものが混じります
やっと農地が現れます。
ユズ・ザボン・レモン・温州ミカンといった蒲刈特産のミカン類が植えられています
宮盛の神社(亀山神社)を訪れ参拝しておきます。
夫婦円満でありますように!
賽銭も忘れず投入してきました。
宮盛の港は古くからあったようです。
午後3時前、田戸から家路に向かいました。

※帰り道、船を留めている桟橋に立ち寄りますと友人が釣りから帰ってきます。
タチウオを分けてくれました。
早速、刺身と塩焼きにして食べたという、今日は充実した一日になりました。
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