薬王堂気まぐれ通信使№743  2015-10-25
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

25日、高速道路の広島西風新都インターから中国自動車道に入り吉和インターを目指します。
山頂付近は紅葉しているようです。


吉和から立岩ダムに向かう道は先日まで山崩れで通行不能でしたが今は通れるとのこと、紅葉を楽しみながら下りてきました。


紅葉の橋


今日の目的は立岩ダム湖に注ぐ川の上流、瀬戸の滝です。
広島自然観察会のメンバーと入口駐車場に集合しました。
ここには以前来たことがありますがもう30年前になるかもしれません。
すっかり様子を忘れていました。
駐車場の付近は昔、人家があったようで石組みが残りチャの木がありました。
植物を観察しながら滝を目指しました。
出現順に紹介してみましょう。
サイハイラン
コチャルメルソウ
アケボノシュスラン
イワガネゼンマイ(葉裏=葉脈が葉先まであり途中で結合しない)
カナクギノキ
コタニワタリ
チャルメルソウ
エイザンスミレ
クサアジサイ
ミヤマイラクサ(葉の表面のトゲ=これに刺さると当分痛い)
ナツトウダイ
ミヤマカタバミ
ヤブソテツの種類
ムラサキマユミ
ミヤマハハソ
サワグルミ
ウリノキ
ヤマアイ
ウワバミソウ(茎が肥大)
ツルアリドウシ


ナメラダイモンジソウ


ナメラダイモンジソウの実


オモゴウテンナンショウ


オモゴウテンナンショウは葉(葉柄)が一つだけと聞いています。
ここでシシラン(シダ植物)が見られるという。
それがナカミシシランなのか?クラガリシダなのか?よくわかりませんでした。
シシランは岩上に着生し、クラガリシダは樹上に着生していることが多い。
詳しくは専門家の判定によらなければならないようです。


シシランか?


瀬戸の滝から細い上り道に挑戦してみます。
大きな樹上にはクラガリシダ?と思われるものが張り付いていました。
ここは中国山地でも熊が最も多く生息するところです。
一人歩いていると熊に出会わないか?と心配になってきました。


ケクロモジ
ミヤマイラクサ
クロモジ
ヤマホトトギス
ヤマシロギク
などが見られます。
十方山に向かう三叉路に出ます。
そこから下り駐車場まで下りてきました。
熊に注意の立て看板が見られます。
現在、この地域だけでも300~500頭の熊がいるとか?
詳しい頭数は把握されていないようです。
付近を少し歩いてみました。
サルナシ
メナモミ
ヒカゲイノコヅチの根(牛膝)
立岩ダム湖から戸河内に向かい下ります。
クサギの実がなっています。
この辺はすっかり秋模様、ムラサキシキブシマカンギク花を見ながら秋の一日を満喫しました。


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