薬王堂気まぐれ通信使№732 2015-3-21
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
先週、アズマイチゲを見に行ったのですが今週も違う場所にあるアズマイチゲが気になりを見に行くことにしました。
広島県では県北に数箇所自生地があるのですが今回の場所は少し高所で寒いところでした。
アズマイチゲは見事に咲いていました。
先週は葉が出たばかりで展開していませんでしたがここの葉はしっかりと開いて陽光を吸収していました。
それにしても広範囲に自生しています。
辺りには甘い香が漂いミツバチが花粉と蜜を集めに来ています。
しばらく見とれたあと吉和方面に川を上ってみました。
那須への集落入り口を通って立岩ダムを目指します。
道は荒れて落石が目立ちます。
途中、打梨地区の小学校跡に立ち寄ります。
大正4年に開校し昭和44年まで小学校があったと碑石が語ってくれました。
昭和3年、天皇陛下お手植えの松と石碑が有りますが松はもう有りませんでした。
碑石の横面に拝受とあるのでこの僻地までは昭和天皇、来なかったのではないかと思われます。
打梨小学校校舎跡
校舎奥の別棟に入ってみます。
古い石油ストーブが有ります。
流しがあってここで生活したと思われます。
先生か?こずかいさん?の寄宿舎だったようです。
二階への階段が有りました。
恐る恐る登ってみましょう!
ネズミか?コウモリか?小さな動物の糞がやたら転がります。
ギシギシ・・・壊れなければいいが・・
二階はたたみ部屋でした。
ガラス戸を開けると校庭が広がります。
押入れには1988年1月と雑誌がある!
1988年とは昭和63年、次男の生まれた年、意外と最近までここに人が居たことになりますが何をしてたんでしょうか?
小学校を後にして川を遡上しました。
所々に簡易ダムがあり水の流れる音と冷たい風に一時癒します。
ケルンコルとケルンバットの説明版がある場所まで来ました。
山の斜面に集落が有ります。
洗濯物と人の姿が有ります。
こんな山奥に人が住んでいるんですね。
ここはツキノワグマの生息数が最も多い場所、時々人前に出てきます。
立岩ダムには雪解け水が満々と蓄えられていました。
立岩ダム湖
ダムの切れる場所、瀬戸の滝の入り口から先の道は閉鎖されています。
山崩があったらしく復旧工事は何時になるかわからない!と標示されていました。
ツキノワグマにとってはいいことです。
ダンコウバイの花
フキノトウが芽生えダンコウバイの花、アブラチャンの花、キブシが咲きかけています。
斜面にはサイハイランの株が有りました。
山は春、鼻水をたらしながら家路へと急いだという一日でした。