薬王堂気まぐれ通信使№709  2014-4-20
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

少し遅い報告になりますが20日に三次市の三和(みわ)町に行ってきました。
ヒコビア会に同行します。


芸備線の甲立から右折して52号線を進みます。
このあたりはあまり来ることもなく道の様子がわかりにくい場所でした。
三和運動公園とありますが表示は定かでなく恐る恐る山道を登ります。
10時、なんとか間に合い皆に合流できました。
運動公園といっても観客席のない野球場が一つ有るだけ、近くには堰止めた畑地水源が数箇所あるだけ、周囲を整備して遊歩道にしているようです。
コバノミツバツツジの咲く一帯を歩いてみます。


この周囲も鹿の害がひどいようです。
背の低いイヌツゲの葉は食べられ刈り込まれていました。
背の高い樹木は鹿の害から逃れて花を咲かせていました。
カスミザクラが綺麗です。


花柄に毛があるカスミザクラ


ヤマザクラの花が終わり赤い葉を伸ばす頃、カスミザクラは満開になります。
カスミザクラの葉柄や花柄には小さな毛が生えることから以前はケヤマザクラと言われていました。
カスミザクラの花の花糸(オシベ)は赤味を帯びややピンク色をしています。
ヤマザクラの花糸は白っぽく花や葉の柄に毛がないことで区別できますが希に微毛のある種類もあるとのこと、花期は少しヤマザクラの方が早いらしい。
全体が霞ががったように咲くことから名前がついたようです。
その他、春の植物が目につきました。
出会った順に記してみましょう。
サカキ
ヤシャブシ(雄花の房がオオバヤシャブシよりも小さく、ヒメヤシャブシのようにたくさん下がらない)
サルトリイバラ(雄花)
ニオイタチツボスミレ(におったけれど・・)
タンナサワフタギ(黒褐色の実がなり、済州島の古い地名=耽羅=タンナで発見されたことにより命名)
ヤマドリゼンマイ
クサスギカズラ
などなど・・
アケビの花が満開です。


葉が五裂したアケビ


近くにミツバアケビも咲いていました。


葉が三烈し鋸歯があるミツバアケビ


アケビとミツバアケビの中間種、ゴヨウアケビ(葉が五烈し鋸歯がある)にはなかなか出会うことができません。
午後から山を下り水田の周囲を歩いてみました。
ウマノアシガタ(キンポウゲとも言われる)
カキドオシ(連銭草)
ボケ(植栽)
モモ(植栽)
スミレ(ただのすみれ=ラテン名に満州(mandshurica・マンシュウ)の字が使われている)
キランソウ(じこくのかまのふた=地獄の釜の蓋)
キジムシロ
スズメノエンドウ
ムラサキサギゴケ
オオジシバリ
コメツブツメクサ
ゲンゲ
などなど・・
人気を避けて土の切羽にカワセミが巣を作っていました
鹿の害から逃れた場所にイカリソウ(淫羊蕾)が咲いています。


イカリソウ


鹿の腎虚にも有効なのでしょうか?
鹿も食べないカンアオイ(ミヤコアオイ?)ウマノスズクサ科には生体に影響する毒成分があると言われています。
ヤマナシの白い花
オドリコソウ踊り子草)
ウマノノアシガタが咲く三篠川の川べりで今夜のワラビを少しいただいて帰宅しました。


ウマノアシガタの咲く三篠川

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