薬王堂気まぐれ通信使№708  2014-4-3
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

昔といっても約37年前でしょうか、広島に帰って仕事(漢方薬局・鍼灸指圧治療)を始めた当初、一人の患者さんが来られます。
その方は大阪の吉本興業に勤めていたということで手品を仕事としていたと言う!
治療に来ていただくことは大変嬉しいことでしたが、治療が済んだあと必ず手品を始められる!
私も暇でしたのでベットに腰掛けてその手さばきに感心し見入っていたことを思い出します。
その方は2年後に故人となられますが亡くなられる数ヶ月前まで自身で経験された色々なことを教えてくれました。
亡くなられる半年前、こんなものをくれました。



マッチ棒に下駄とコッポリ(歯の無い女性用下駄)が糸でくくられています。
鼻緒もちゃんと編まれていて、「鼻緒が切れたら変えるし下駄の歯が欠けたら直しますから!」と手渡してくれました。
手先がそうとう器用な方です。
手品が上手なわけです。
なんの木で作るんですか?と聞くと、春の山に咲く薄紫色のツツジ!と答えてくれました。
この地方にたくさん自生するコバノミツバツツジのことでした。
、山は春!
コバノミツバツツジが山一面に咲いています。
この花を見る度に手品が上手だった患者さんの事を思い出します

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