薬王堂気まぐれ通信使№703  2014-2-2
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

2月2日日曜日、しばらく会っていない叔母に会いたくなった。
叔母は激動の昭和を生きぬいた88歳になるの妹です。
午前11時出航能美島に向かうことにしました。
今日の広島湾は霧が出ていますが波は穏やかで鏡のようです。
江田島の小用地区を過ぎ呉湾に入ります。
鉄の鯨がゆっくりと航行していました。


昔は便船で宇品から2時間もかかっていた航路でしたが25分ほどで大君港に到着します。
港には地区の漁船が停泊していますが突然の来訪者に文句を言われないよう用件を表示します。
私は3歳半まで家族とともに、この大君で生活しました。
大君小学校は3年前に廃校となり今では地区の年寄りの寄り集まり場所、トイレをお借りしました。
地区で唯一の信号を渡り、3年前から何も売れてないような荒物店を過ぎ、生家の前通過し先祖の家のあった場所まで登ります。
先祖が通った石道、この先を曲がれば竹やぶがあって家族が過ごした場所です。
今はない家の奥に先祖の墓はあります。

手を合わす 墓前に咲いた ホトケノザ
叔母はここよりさらに上の地区に住んでいます。
見晴らしのよい叔母の家までやってきました。
庭にダイコンを切って干していました
1年半ぶりでしょうか!
仏壇に手を合わせます。
叔母にはずいぶん可愛がってもらいました
突然の訪問にも快く昼飯を出してくれました。
なつかしい味です!
しばらく談笑し叔母が疲れないようにと時間を見計らって家を後にします。
白菜とミズナを持たせてくれました。
スイセンが満開です。


そばを通るとかすかに甘い香りが漂います。
梅もほころび春が近いのでしょう。
叔母さん!また来るからね!それまで元気でいてください!


切り串灯台

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