薬王堂気まぐれ通信使bU86 2013-6-15〜16
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
何も考えないシリーズ 2
何も考えないで海!
これからは好きな時間を過ごすつもり!
人生、おおかたのことは済ませたようだ!
瀬戸内海は夕日が綺麗。
江田島沖から宮島方面を見ると夕焼け・・・
引力と、24時間で一回りする地球の遠心力との競合で水面は平穏を保っている。
15分もするとわしが生まれた村が見えてきた。
63年前、真ん中あたりで神童は産声を上げた!
曾祖母さんは将来、代議士になったら覚えやすいようにと、一文字の名を付けてくれたという。
人生は思うようにはならない!
その婆さんも右端の小高い丘で荼毘にふされた。
相撲小屋のような四ツ柱のある葬場に骨を拾いに行ったことを思い出す。
大きな橋の下を通り過ぎる。
人の話ではこの橋を夜中に猪が走るという。
叔母は猪被害に鉄柵をして寝ている。
瀬戸を曲がると三日月が誘導してくれた。
午後八時、太陽はすっかり沈んでいるのに西の空は明るい。
しばらく魚を釣って夜を過ごす。
次の日!
早朝5時に起床、
霧の中、村の明かりが少ないのは、住民が少なくなったからか??
出航!
しばらくして、エンジンを止める。
波静か、聞こえるのは波間を泳ぐスナメリの呼吸をする音だけ!
プッシュー♪ プッシュー♪ 子を伴った数匹の集団と思われる。
辺りは霧で覆われている。
東方面は水面が光り、空との境がなんとかわかる。
太陽が時々顔をのぞかせた。
ゆっくりと船を走らせる・・・
朝ぼらけ、霧中の瀬戸に、船出する
詠み人=気まぐれ広島人
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