薬王堂気まぐれ通信使bU85  2013−6−1〜2
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

昨年、次男が私に「ちょっと出てくる!」と言い残して18日間行方不明になっとことがあります。
携帯電話を置いたままですから連絡の取りようがありません。
18日後、ひょっこり「ただいま!」と帰ってきました。
「どこに行っとったんや?」
よく聞くと鹿児島県まで徒歩で行ったとのこと!
目的は特に無く桜島フェリーに乗って船内うどんを食べてきたと言います。
それなら私も行ってみようと新幹線で広島を発ちます。
2時間と40分で鹿児島駅に到着しました。

次男は16日間、歩き続けたとのこと、
寝袋もリュックサックも持たずに路上に寝ながら歩いたというのですから呆れます・・・
最近はコンビニがあるので食事には困らなかったと、それにしても数万円足らずのお金でよくもまあ、、、

錦江湾の桜島行きフェリーに乗り込みます。
船内うどんがありました。
定期便航路で片道15分程度で対岸に着くものですから早く食べないといけません。


桜島フェリーの船内うどん

広島人の私にはうどんの出汁がイマイチだったように感じました。
桜島は雨、20分ほど上陸し折り返しのフェリーで桜島を後にします。
次男の気持ちを少しだけ味わってきました。


桜島の山頂が少しだけ見えた!



ついでながら城山に登ってみました。
標高200メートルに満たない低い山ですが鬱蒼とした高木の茂る多湿な森でした。


城山頂上から錦江湾を望む、桜島は雲がかかって・・・


頂上まで行くと明治10年に西郷隆盛を中心とした薩摩軍が新政府軍と戦った大本営跡碑がありました。
130年前のことです。
林床にはノシランが多く見られます。
その他、ムサシアブミが目立ちます。
同じサトイモ科のオオハンゲマムシグサの仲間があります。
サルトリイバラ
ハスノハカズラ
ツワブキ
カラムシでしょうか?
コショウ科のフウトウカズラも多く大木にまとわりついていました。


フウトウカズラ


広島ではフウトウカズラを見ますが実を見たことがありません。
ここでは立派に花(雌花)を咲かせています。
30年前にもここに来たことがあります。
確か、ボウランがあったけど?と探していましたらクスノキの樹上ボウランの着生を確認します。
花は終わってしまったのか?この時期に咲くはずなのですが!
その他、キバナノセッコクの葉を目視しますが生憎望遠で撮影できませんでした。
大きな樹木にはシダの仲間、シノブらしき植物やヒトツバマメヅタ、テイカカズラなどが張り付いています。


クスノキの木に着生した植物


高所にはタマシダらしいシダ群も確認できます。
風が吹いたあと、ドスンと何かが落ちてきました。
よく見ると大きな実です。
これは・・オオイタビの実のようです!
クスノキの幹にはオオイタビと思われる絞め殺しの木の仲間、クワ科の蔓が這い登っています。
30メートル樹上に成った数個の実を確認しました。
頭に当たったら、おお痛い!というところから名前が付いたのでしょうか?
樹木を観察してみましょう。
肌身を剥ぎ取られたようなバクチノキ
アオキ
ヒメコウゾ
バリバリノキ
ムラサキシキブ(花アップ)
ハクサンボク
ホソバイヌビワ
イヌビワ
イヌビワもクワ科の植物で着生木を絞め殺すまでもないでしょうがしっかりと宿主木にはfり付いています。
イスノキ(別名=ヒョンノキ)
カゴノキ
カンザブロウノキ
カラスザンショウ
ケラマツツジ
サネカズラ(別名=ビナンカズラ)
タブノキ
トベラ
ヤブニッケイ
ヤマビワ
ヤマモガシ

その他

エノキ
ナナミノキ
クロガネモチ
クチナシ
ムクノキ
アラカシ
ヤブツバキ
スダジイ
ネズミモチ
ナギ
などを確認します。
昨今の例に漏れず山猫も確認します。

鹿児島県城山地区、今度は何時来ることが出来るでしょうか?
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