薬王堂気まぐれ通信使bU83  2013ー5−5
Yakuoudo Capricious Communications Satellite


連休5日、広島空港から沖縄に娘一家を送った後、竹林寺に行ってみました。
今回は車道を避けて昔ながらの山道を登ってみることにしました。
竹林寺の歴史は古く、信者は入野(にゅうの)からの山道を登ったようです。
1600年の関ヶ原の合戦後、安芸の国は毛利支配から福島正則を城主とした支配体制となり竹林寺は衰退したと伝えられます。
それでも年代ごとの信者に支えられ現在まで存続してきました。
車道が出来たのは車社会になってからでしょうから30年前まではこの道を歩いたはずです。


左手こんもりとした頂上に竹林寺はあります。


石造りの山門から歩いて約2キロあったでしょうか?
1時間と少しかかりました。
途中の山道には標示がありますが最近は誰も歩いた形跡がありません。
落ち葉が積もって足を取られます
けものの足跡だけを確認しながらゆっくりと登りました。
途中、雄しべが五本のヤマツツジの赤い花が満開です。


ヤマツツジ


白い花はシロバナウンゼンツツジのようです。


シロバナウンゼンツツジ


最期の石段を上がると八脚造りの仁王門があります。
竹林寺は真言宗の寺と聞きますが仁王(金剛力士)が寺内を守っている形態はあまり出くわしません。
竹林寺の傍には山城があったらしい!
寺内に入ってみましょう。
大きな池があります。
早速、池の主が現れました。
池の真ん中に屋根付きの橋がかかっています。
この橋を進むと本堂です。
流石、竹林寺とあって竹林が周囲を囲みます。
寺守りが食べた跡もありました!
クサイチゴ
アオキ
サギゴケ(ムラサキサギゴケ)
シャガ
サカキ
ウワミズザクラ
ヘビイチゴ
クサソテツ(コゴミ)
カキドオシ
タカノツメ
護摩堂の前にはコウヤマキの古木があります。
なんだか人臭い植物ばかりが植わっています。
目を引いたのはシャクナゲの花でした。


満開でした。
この付近の山には野生のホンシャクナゲが数多く自生します。
寺の境内で昼食をすませゆっくりと同じ道を下山しました。
農業用の溜池には左回りのツルを持つノダフジが満開でした。
ホーム   一覧に戻る