薬王堂気まぐれ通信使bU66  2012−8−26
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

残暑の厳しい今現在、瀬戸内海の島々ではキキョウが咲いています。
日当たりのよい南向きの斜面には群生をしています。
韓国では桔梗をトラジといい根を塩漬にして食べるらしい!
漢方でも根をゆでてあくを抜き乾燥し他者を咽の炎症疾患に用います。
主成分はキキョウサポニンですが量を多く用いると粘膜を刺激して吐き気や痛みを起こすことが有りますので注意が必要です。
キキョウ(晒し桔梗)には気道、食道の粘膜に分泌されたものを薄利し洗い流す作用(去痰作用)が有ります。
呼吸器の疾患にはよく使われており、龍角散・浅田飴等の家庭薬以外にも、参蘇飲・銀翹散・清肺湯・竹ジョ温胆湯・桔梗湯・葛根加桔梗石膏湯・排膿散及湯・十味排毒湯・清上防風湯など多くの処方に配剤されています。
30年前、胃潰瘍もちの患者が咽の痛みを訴えますので桔梗の分量を増やした処方を使って失敗をしたことが有ります。
服後、胃痛と吐き気を起こしました。


瀬戸内海は夏の真っ盛り・・
カモメは強い日差しを気にしないのでしょうか?
朝を感じ陽を受けながら、暮れてゆきます。


近くにヒキヨモギが咲いていました。


ヒキヨモギ

ホーム   一覧に戻る