薬王堂気まぐれ通信使bU65  2012−8−12
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

8月12日・日曜日、早朝から呉市広町にある白糸の滝に行ってみました。
石内から細い路に進入し吊り橋(小滝橋)の手前に駐車します。


滝までの急な上り坂を登ります。
途中、新しく出来た呉〜東広島間の高速道路が谷を横切っていました。
滝を管理する女性はまだ来ていないようです。
滝つぼの前に行ってみました。


白糸の滝  落差約40メートル


真夏にもかかわらずここは別世界
冷たい風が吹き付けます。
ここには何度か来た事が有ります。
滝つぼから左に入る山道が有ります。
2年前にもこの道を登って滝の上まで行ったことが有ります。
その時にはロープは無かったのですが今回はロープが張ってありました。
2年前、ロープの途切れたところから右に下がると滝の水が落ちる場所に到着します。
その少し上にはもう一段、5メートルばかりの滝が存在しました。
白糸の滝は標高170メートルの場所に有り、約40メートルの高さから水が落下します。
ここの岩盤は火山活動で形成された流紋溶結凝灰岩とのこと、意味は字の示す如くなのでしょう。
古来、「治癒の滝」として大切にされてきた場所です。
今回はロープの途切れたところから左に入ってみました。
道は有るのですがほとんどと歩いた形跡はありません。
尾根を巻くような坂道です。
急に視界が広がるところに出ます。
送電線の工事で木を切っている場所に出ます。
先ほどのロープはここの工事関係者が張ったのかもしれません。
江ノ藤山(664m)まではかなり有りそうです。
標高400メートル辺りから引き返すことにします。


下は石内の家並み、正面の霞んだ山は野呂山


下り滝の上に出る道が二股になり左に行ってみます。
竹やぶが有りました。
竹やぶが有るということは人が住んでいたという形跡です。
竹やぶを右に見ながら進むと滝の上部らしき場所に到着しました。
上流部は粗い石が無造作ある薄暗い場所、下流域は竹やぶが広がり先には白糸の滝が有るだろうと想定されます。
その場所は平たく整地され幾段にもなった積み石が確認できます。


水田跡


ここは人の手が入った水田の跡らしい!
いつの時代に造ったものか?
石は角張り、人の手で砕いて丁寧に積み上げられていることがわかります。
耕作部には木が生えていますが、そんなに大木は無いことを考えると戦前(太平洋戦争)までは使用していたんではないでしょうか?
それにしてもこんなに辺鄙で不便な場所で稲作をしていた人がいたことに驚きです。
獣を獲りタケノコを食べて住んでいたのでしょうか?
山道でムヨウランを確認します。


実になったムヨウラン


花は終わり実の状態になっていました。
4年前にここで花を見つけました。 @AB
広島県にはホクリクムヨウランが自生する聞きますが私には同定できませんでした。
その他、確認したものを載せてみましょう。
ホソバタブ
クサギ
オオツヅラフジ
エビズル
ニガキ
アカメガシワ
モミジドコロ
ヘクソカズラ
ヒメウラジロ
など・・・
イヌビワが有りました。


雌株のイヌビア


イヌビワは雌雄異株で雌の実は食べることが出来ます。
雄の実は食べてもまずく果柄の途中に節が有るので分かります。
雌の実は熟れると黒ずんできてイチジクにそっくり、味もイチジクとよく似ています。
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