薬王堂気まぐれ通信使660  2012−6−10
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日本には3種類の竹(タケ科・マダケ属)が自生しています。
その違いを追ってみました。
  左から↓  モウソウチク(孟宗竹)、ハチク(淡竹)、マダケ(真竹)の順に、100円ショップで買ったお絵かき団扇に描いてみました。



三種類の竹はいずれも食用にされます。
モウソウチクは竹管が太く丈夫なので牡蠣筏や建築材料に用いられます。
ハチクは竹管が比較的一定の太さで統一され、枝が上層にかたまりますので茶筅を作る材料とされます。
また薬用にもハチクの葉(竹葉)、茎のあま皮(竹茹)、竹の油(竹瀝)が清熱の作用があり咳を止める薬として用いられます。
マダケは枝が下から出ることが多く、枝を集めたものを束ねて竹箒を作ります。

それぞれのタケノコを並べてみましょう!

↑モウソウチクとマダケの皮には斑紋が有りますがハチクには紋がありません。
画像ではわかり難いのですがモウソウチクとハチクには毛が密生していますがマダケはほとんど毛が有りません。
その為、マダケの皮は昔、肉やおにぎりを包む包装紙として用いられました。
もっと昔の人はマダケの皮に梅干を包んでもらい角から吸っておやつ代わりにしていたと言われます。残念ながら私には記憶はありません。

節目が一本に見えて大きく成長するのがモウソウチク、タコノコは4月初旬に生え食べ応えがします。
節目が二本あり、でこぼこしないですらりと伸び上がるのはハチク、タケノコは五月末に生え、成長して青くても美味しく料理できます。
節目が二本で溝があり節に武骨さを感じるのはマダケです。若いマダケでは下の節から枝が伸びています。
タケノコの生え方も、モウソウチク@A、 ハチク@A、マダケ@、とそれぞれに特徴があります。

では葉にはどんな違いがあるのでしょう?
描いてみました。

                                         モウソウチク



                                         ハチク



                                          マダケ



ほとんど違いが分かりませんが画像で比較してみますと・・・

@、モウソウチクの葉はすらりと細長く末端枝には2枚の葉が付いています。
A、ハチクの葉も細長く太さが均等でやや大きめな葉が二枚、末端枝につきます。葉が硬めで葉の中心あたりに波うちが見受けられます。
B、マダケの葉は根本がやや太く先に行くほどに細くなっています。末端枝には3枚以上の葉が付くことが多いようです。

更に一枚づつの葉を観察すると、それぞれに特徴があります。


上段が表の葉  下段が裏の葉

では竹の葉は何年、枝に付いているのでしょう?
何時、発葉して何時落葉するのでしょう?
何処から葉は落ちるのでしょう?


落葉したモウソウチクの葉 末端枝の付いているものと無いものがあります。


疑問は増すばかり!
これらの疑問を解き明かすには当分の時間を費やしそうです。
何時まで美味しいメバルを釣ることが出来るのでしょうか?
余裕あまり無いようです。
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