薬王堂気まぐれ通信使bU54   2012・3・18
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

第522回植物観察会(ヒコビア共催)が広島市安佐北区可部町桐原地区でありました。
桐原を「とげ」と読むには難解でした。
地区にある三入という場所も「みいり」と読みます。
古くからの歴史がある地区なのでしょう。
案内には三入小学校付近に集合とありました。
早合点して小学校校内に駐車してしまいます。


観察会のメンバーに合流し三入神社(八幡宮)に出かけます。
ここは出島状の突出部となっており社叢となっていますが頂上付近には古墳(丸小山古墳)が確認されています。
低地(170m付近)にも係わらずツガの大木が数本ありました。
胴回り360センチ、直径115センチ、樹齢は700〜800年ではないでしょうか?
社内には中国から移入されたコウヨウザン(広葉杉・雄花 雌花の毬果)の大木があります。
鼻がむずむずしてきました。
スギの開花時期です。
花粉症という言葉がない時代から私は花粉症!
年齢と倶に抗体反応が低下し、除感作効果も手伝って次代に慣れてきました。
スギを見てみましょう。
スギの樹には雄花と雌花が同居します。
雄花にはたくさんの花粉があり飛散すると悩まされます。
雌花は大きくなると松ぼっくりと同じ部位、毬果(きゅうか)となるところ。


雌花↑  胚珠の先には孔があり、その奥に種子(胚珠、配偶体)がある。

胚珠の先に孔が開く時は受精期にあたる時期で、筒内は珠孔液で満たされているようです。受精後は孔が閉じるとか・・・なんとも不思議な小さな世界。
もっと拡大して接写出来る機器をそろえなければいけないようです!

被子植物とは種子の部分が子房で包まれていますが裸子植物はそれがなく裸の状態ということ、裸子植物は植物界で古い形態を残しているものと認識されています。



桐原川を遡上してみました。
エゾノギシギシ
オランダガラシ
ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)
ヤブツバキ
サザンカ
コジイ(ツブラジイ・裏葉)
クロキ
ツルアリドオシ
シキミ
サカキ
ヒイラギナンテン
アセビ
ナンテン
クサノオウ
ナナミノキ
コウヤミズキ
ネコノメソウ
ノミノフスマ
ツタバウンラン
コハコベ
ミドリハコベ
ヨーロッパタイトゴメ
イタビカズラ
ナワシログミ

目に付いた植物です。

その外にはオウレンコショウノキが花を咲かせていました。


コショウノキの花



追記:案内の赤字部分をよく読まなかったために三入小学校に帰った時には校門を閉じられていました
久しぶりの友人と会話した後、マイカー帰宅を放棄、次の日の早朝に卒業式のある小学校を訪れたというわけです。

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