薬王堂気まぐれ通信使№865  2025-1-26
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

ヒコビア植物観察会に参加して船越町の岩滝山(192m)に登ってきました。
帰路、船越水分神社にお参りして歩いて自宅まで帰りました。


JR天神川駅から乗車しJR海田町駅で下車して岩瀧神社を目指しました。
海田町は旧三陽道が通る宿場町で江戸時代は街道の直ぐそばまで海が迫っていた場所です。
古い家並みがある路地を通過して岩瀧神社の山道に入ります。
船越町には日本製鋼所があり戦時中は呉を中心とした軍施設に多くの兵器を製造し供給していました。
その名残でしょうか岩瀧神社の境内には水雷(水中で爆発する兵器)の外殻が奉納?されていました。
気が付いた植物を観察してみましょう!
ノダフジのフジコブ (茎がS巻き=左ねじ巻き)
ネズミモチ (外来のトウネズミモチより果実が大柄で長め)
オガタマノキ 果実殻


オガタマノキの花蕾


イヌカタヒバ (最近多くなった外来のシダ)
オオベニシダ (最下羽片の下向き小羽片が切れ込む)
シカが多いようです。
クロガネモチ根元の樹皮はシカに食われていました。
岩滝山は古くから信仰の山として住民に親しまれてきたのでしょう!
中腹からは海田湾や瀬戸内海を見ることが出来ます。


埋め立てで狭くなりましたが正面に海田湾があり早紀に広島湾が拡がります。


右正面に黄金山があります。
クロキ (花芽)
シカ害を受けた樹木
カクレミノの樹皮からは樹液が流れ落ちていました。
岩滝山の頂上にやってきました。
そんなに高い山ではありませんでしたがまた来てみたいと感じさせる山でした。
下山しながら観察を続けます。)
ムクノキ 落ち葉  (大木になると板状根になります)
ヤブソテツ (現在、ヤブソテツの仲間はヤブソテツ・テリハヤブソテツ・ナガバヤブソテツの3種類に分類されています)
ヒメイタチシダ(鱗片の外側が薄い褐色)
タチシノブ(ホラシノブと似ているが胞子嚢群のつき方に違いがある)
オオイタチシダ(鱗片は全体が黒褐色)
トラノオシダ
ヤブニッケイ
オクマワラビ  株立ち
ホウライシダ (園芸種の外来のシダで最近各所で確認されます)

小・中学校で同級だった友人宅にお邪魔したあと、船越町の水分神社に行くことにしました。


船越水分神社 賽銭箱


ミゾシダ (胞子嚢群は細く包膜が無い)
イノデ (葉面荷光沢があり胞子嚢群は小羽片の葉脈にそって中央に並ぶ)
オオイタチシダ
キジノオシダ
シロダモ
アマチャヅル
オニカナワラビ
スギの花粉塊が膨らみ始めていました。

いい一日でしたね。
ホーム  一覧に戻る