薬王堂気まぐれ通信使№782  2018-3-25
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

先週の日曜日は妻とのドライブでしたが今週の日曜日は一人で野山に出かけました。
場所は先週より少し高度がある地域、中国山地に寄った場所です。
自宅から戸河内インターまで車で40分もあれば着きます。
そこから三段峡方面に車を走らせ松ノ木峠を目指します。
今日の目的は自生するオウレンの様子をもう一度観察すること!ホソバナコバイモを見ること!そして春一番に咲くアズマイチゲの花を愛でること!でした。
先ず行ったのはアズマイチゲの咲く休耕田でした。


アズマイチゲ


今年は花の数が少ないようでした。
3年前(2015年)に来た時には一面に咲いたアズマイチゲに驚いたのですが・・・

紅梅の咲くその地をあとにオウレンを探しに高所に向かいます。
自生のオウレンは杉林下の湿気の多い場所にあります。
それでもすぐに見つかるわけでもなく目を凝らして花を探しました。
ありました!


オウレン(セリバオウレン=Coptis japonica)


可憐な花を咲かせていました。
下流域では3週間前に花を咲かせたオウレンがありましたが残雪のあるこの地域では今が見ごろでした。
雪に押し付けられたエビネの葉があちこちで確認できます。
花が咲いたらきれいでしょう!また来てみるかな・・
ヤブコウジアオキの赤い実や雪の多い場所に自生するエゾユズリハリョウメンシダミヤマシキミなどあります。
此の地区には広島県で一番大きなスギの株があります。
ここは人里離れた山奥ですが人家が数件点在しています。
日当たりのいい山の中腹に開墾された畑地がありました。


正面奥の山並みには雪が残っています。


大スギの株元はこの地域で家系をつないだお家の墓所となっていました。
時代ごとの人の魂がスギに乗り移り大木となったのでしょう!
末永く成長し続けることを祈ります。
フキノトウが芽を出しています。

山を下りホソバナコバイモの自生する場所に行くことにします。
最近はいろいろなものを見つけ出すというより過去に見たものをもう一度見てみたい!という気持ちで行動します。
過去を振り返る人生の終末期が近くなってきたのでしょう。
ホソバナコバイモは可憐な花を咲かせていましたね。


ホソバナコバイモ


このままの姿で後後の世まで生き続けてください。わしはそのうちあの世に行きます。。。


加計上流域の太田川


太田川沿線の春を感じて帰宅したという・・それからまたメバルのいる海に出るんだからまだ元気なのかな?
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