2月14日講義

勝谷先生

 今日は女性が休みで、JR事故のためkさんが来れません。
12日に宮島に行ってきました。何か無いかと鷹巣海岸まで行きました。
枯れたハマゴウ、実のついたクロバイ、ミミズバイ、もう咲いていたアシビ、最近何度もでてきたカギカズラなどを採って来て、水に入れておきました。
 ところが、母がこれは挿し木をするもんだと勝手に思い込み、小さく切ってしまいました。



ということで今日は材料がありません。
 今日は男だけになりましたので、男だけのときにしやすい話を1つしましょう。
これ何かわかりますか?


これは海狗腎(かいくじん)といって、オットセイのペニスです。
ビニールから出すとすぐカビがきたりしますので、このままでごめんなさい。結構臭いです。
これは強壮、強精剤として使います。オットセイは100頭のメスと交尾するといわれていますので、その強力な性欲を利用したのでしょう。むかし、大阪で修行中に時々おっさんが買いに来てました。・・・・ここから男同士の○秘の話。
 最近のテレビで捏造が問題になっています。この前は納豆でした。ところが納豆は香?といって漢方の処方に入っています。


熱病後の虚煩不眠(発熱と病後の新陳代謝の変化などによって、神経系が刺激されて生じた情緒障害と不眠)には、山梔子(さんしし)を配合して、たとえば梔子?湯を使用する。
と傷寒論に書いてあります。ほんとうは黒豆から作るのですが、大豆の納豆で大丈夫です。
女性の更年期障害などで、胸が切なくて、もやもやして、うっとおしくて、なんともいえない胸の不愉快な症状に山梔子の入っている加味逍遥散を服用しながら「納豆を食べましょう」と、私はよく言います。 こんな説明ならテレビよりいいでしょ。
 ということで次は山梔子、植物はクチナシです。


クチナシは八重の物には実はつきません。これは園芸品です。こんな実を砕くときに薬研を使うのですが、重たいので今日は金臼を持って来ました。これでつぶしてみて下さい。
山梔子はたくさん薬効がありますが、主なものを説明します。
黄疸に茵陳蒿(いんちんこう)と大黄(だいおう)の3種類からできた茵陳蒿湯を使います。急性肝炎とかで黄疸が出たときに、他の処方にこれを加えると黄疸が早く引きます。また、慢性肝炎でも黄疸があったり、以前あったりしても私は加えます。むかしは赤ちゃんの産着を山梔子で染めたそうです。赤ちゃんの黄疸を早く治すためだそうです。また、抗菌、抗真菌作用もあるのでなおさらいいでしょう。
 ほかには鎮静作用、抗圧作用、抗炎症作用などがあります。そして打撲、捻挫などに黄柏と
メリケン粉を山梔子10g、黄柏20g、メリケン粉20gくらいの割合で混ぜシップにします。
混ぜ合わせるときに、卵の白身で練ったり、薄めた酢で練ったりしますが、水でも大丈夫です。
油紙にガーゼを置き、その上に伸ばします。
これを貼ると内出血が表面に早く浮き上がり、皮膚が紫になり、一見悪そうに見えますが、実ははやく内出血が治ります。痛みにも良く効きます。市販のシップ薬でもこれらが入ったものはあります。
 きょうはここまでにします。
文化教室・広島の漢方と植物