薬王堂気まぐれ通信使bT26  2009・5・25
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

先週は石垣島〜西表島の小動物についてまとめてみました。
今回は西表島で見た植物についてまとめることにしましょう。
見るもの全てがはじめてのもので皆目分かりませんでした。
幸いガイドの衣斐(えび)さんが西表の植物に詳しく案内してもらう傍らメモを取って植物名を記載してみました。
忠実に名前を列記したつもりですが歩きながらのメモですから間違いがあるかもしれません。
間違いに気付かれたらお知らせ下さい。

現地を案内してくれるガイドはネットで探しました。
条件として、日程が合う!自然や植物、歴史に詳しい!自分の体力に合わしてくれる!ガイド料金!と言ったところでしょうか。
年齢とか性別、容姿はこだわりませんでした。
2泊した西表島の温泉宿・パイヌマヤリゾートに朝8時丁度、ガイドは迎えに来てくれました。
年齢は私より一才年下でしたが貫禄は私より上でした。
イジュの咲く道路の傍にはノボタンがありリュウキュウマツにシラタマカズラが絡んでいます。

ツバキ科 イジュの花
そんな道を15分ほどドライブして古見岳に通ずる沢筋を登ることにします。
この島では駐車違反は無いようです。
ロールスロイスを車道脇に停車させ、ハブ除けの十文半の長靴を借り準備にかかります。

先ず教えてもらったのは小川をまたぐモダマの太い蔓でした。
大きな豆の莢が出来る植物です。
植物名を思い出しながら歩いてみましょう。
オキナワキョウチクトウ=ミフクラギ
早速ですがクマタケランはショウガ科の植物ですが似た名前が多く混同しやすい!それに雑種が多いとのことです。
クマタケランの実!
アオノクマタケランの花!
アオノクマタケランの実!
その花や実は判別が難しいと言う!
歩き始めはカメラの調子が悪かったようです。
教えてもらったギランイヌビワは露出不測で写っていませんでした。
カメラは少しずつ慣らしてゆきます。
固有種のイリオモテクマタケランの花は何とか撮影出来ます。

イリオモテクマタケランの花

カラスキバサンキライの右側にオキナワサルトリイバラがありました。
サキシマハブカズラ
アカミズキ
トウツルモドキの葉先は丸まっています。
ハスノミカズラ
ホソバリュウビンタイ(別名=ナンヨウリュウビンタイの新芽)
リュウキュウイナモリ
ナガバイナモリ
リュウキュウナガバイナモリ
この仲間は雑種が多いと聞きます。
大きな木の上にはシマオオタニワタリが着生しています。
コシダ辺りは分かりましたがナナバケシダとか見たことの無いシダばかり、分かりませんでした。
林の中から芳しい香りがしてきます。
コミノクロツグ(雌)というヤシ科の植物に花が咲いているらしい・・
匂うのは雌花(雌株)のほうか?
それとも雄花(雄株)なのか?
リュウキュウマユミ
ヤマヒハツ()
リュウキュウルリミノキ
ルリミノキには色々な種類がありました。
オオバルリミノキ
マルバルリミノキ
タイワンルリミノキ
と言ったところです。
クチナシ
ネズミモチ
ヤエヤマシキミ
センリョウ
山道でこの島ならではのヤエヤマノボタンの花が咲いていました。


ヤエヤマノボタン


リュウキュウガキ
フカノキ
イリオモテムラサキ()
日本で一番大きなドングリ、オキナワウラジロガシの実から新芽が出ています。
シラタマカズラ
シマユキカズラ
ヒメタムラソウ
イリオモテスミレ
アカメイヌビワの実
ヤエヤマコンテリギ()
イリオモテイワタバコ()
マルヤマシュウカイドウ(花茎が途中から立ち上がる・コウトウシュウカイドウは全体が匍匐する)
ツルランがありました。
沖縄本島でも見たことがありますが白い唇弁がきれいなエビネの仲間です。
ヒメサザンカ
タイワンヤマツツジ
ツルアダンの花
ケナガエサカキ(落花)
アリドオシ
モクタチバナ
リュウキュウテイカカズラ
セイシカの花は終わっていました。
サカキでしょうか?
シマミサオでしょうか?
シバニッケイでしょうか?
この画像だけでは同定の難しい植物です。
アカミズキの花の咲くには誰もいませんでした。


アカミズキの咲く西表の谷

カンコノキ
マルヤマカンコノキ
タブノキ
イスノキ
ユウコクラン
サクララン(葉茎)
シマサルナシ
イリオモテソウ(花アップ)
アマチャヅル
シシアクチ
タンゲブ
メジロホオズキだろうと思われるもの()
モロコシソウ
サダソウ
ハドノキ
キミズ
沖縄の娘の嫁ぎ先でサダソウの鉢植えを見ました。
コショウ科に属する珍しい植物です。
滝の下部まで来ました。

滝にはヒナヨシが垂れています。
岩にはリュウキュウマメヅタがびっしりと生えています。
ヤマビワソウ(これもかな?)
ハクサンボク
ツルコウジ
クワズイモ
タイミンタチバナ
キンギンソウ


滝上から海を見る 左に2本のビロウの樹が!


滝の上に立ちます。
ビロウの二本の樹があるということはかつて海に近い場所であったのが隆起したのではないかと言われています。
約300メートルは登ったでしょうか。
ここで休憩をとり昼食にします。

ヤエヤマコンロンカ(落ちた花を撮影)
ハマイヌビワ
ヒイラギズイナ(生長樹)
オオニンジンボク
アカギの樹
ショウベンノキ
アワダン
シマユキカズラ
マンリョウ()
アオバノキ
ギョクシンカ
ギランイヌビワ
サカキカズラ
アテグ
ナガバコバンモチ
オオバギの果皮
アダン
サガリバナ()は未だ蕾でした。
タカサゴシラタマの花がきれいに咲いています。


タカサゴシラタマの花



午後2時半、下山します。
マングローブのある浜辺に行ってみましょう。
マングローブという樹ではなくて7種類の海浜植物からなる樹林帯のことを言うようです。
その一つのオヒルギ
ヤエヤマヒルギ
マヤブシキ(ハマザクロ)
マヤブシキの蕾
マヤブシキの立ち上がる筍根(ジュンコン)
ヒルギダマシ(水中に生える)

フ〜!・・・ ・・・

ガイドを引き受けてくれたのは大原港の近くに住む衣斐(えび)さんです。
素晴らしいガイドでした。
彼のホームページを紹介しましょう。
西表島を廻る道路は半周ほど出来上がっています。
少ない平地は稲作が行われ三毛作が可能だと言う!
土地が痩せるので二毛作をして牛を飼いセマルハコガメやカニの仲間には都合の悪い舗装道路があります。
人が住むことで島の環境は確実に変化しています。
しかし何時の日か、もう一度、行ってみたい西表島でした。


マングローブで! 左は衣斐さん、右が気まぐれ広島人

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