●23日・土曜日と24日・日曜日は広島県薬務課、及び薬剤師会に協力しまして薬草観察会の講師をしてきました。土曜日は広島市の中心から南10キロの海上に浮かびます似島【にのしま】での観察会。日曜日は県北、三次【みよし】から30分ほど東の町、吉舎【きさ】町での観察会でした。
土曜日はあいにくの雨日和です。それでも約100名近い植物愛好家や薬草に興味を持つ県民の方々が集まり路傍の草花や島の植物を観察して無事終了したというわけです。似島の帰りにスタッフ数名で港=宇品に近い丹那【たんな】町の岩風呂に入って疲れを癒しました。この岩風呂は歴史が古く、かつてこの地区が海辺の漁村であった頃からのなごりを留めていました。岩風呂の原理ですが黄金山の急な岩崖にドーム型の横穴を掘りまして、その中で近くで集めた松の小枝や雑木を燃やします。ドームの中が十分に熱くなったところで燃え滓をかき出し海水を染み込ませた筵=むしろを内部に敷きつめて蒸し風呂を作るというもの、、、昔はすぐ前の海岸に打ち上げられるアマモ【別名=リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ】という海草を敷き詰めてその上に横になったと聞きました。日本式のサウナ風呂と想像していただければ良いでしょう。この形式の蒸し風呂は瀬戸内海の海岸線や島々に現在でも所々残っています。いわゆる湯治を目的とした浴法として庶民に愛されて長く伝えられたものと思われます。説明板には弘法大師が広めた?とも書かれていましたから今から遡る事7〜8百年の歴史があるのかもしれません。
丹那町・古式岩風呂
小川のせせらぎと刈り入れを終えた田、そしてヒガンバナ
●十分汗を絞り出してから流川【ながれかわ】の観察会反省会に繰り出したというわけです。反省会とは名ばかりで内容は懇親会のようなもの!行政側の薬務課の方々、そして広島大学・福山大学の薬学教授・助教授、それに私たち民間薬学関係者・・お互いの立場を理解し、最新の薬学知識を交換するという意味で貴重な交流の場です。オリンピック・日本サッカーの敗退を知って残念の乾杯をした後、日曜日の観察会に向けて会場を後にしました。
次の日は広島から車で2時間余りの吉舎町に行きました。吉舎町は小さな町ですが、日本画の重鎮として活躍する奥田元宗先生の出身地です。奥田先生の『待月』という、吉舎の松山に出る月を描いた先生の出世作の日本画が良いですね。
松食い虫の被害のない松茸がいっぱい出そうな健全な松林が描かれています。今日はそんな吉舎町の今が盛り・・ヒガンバナの画像を添付いたします。
戻る