薬王堂気まぐれ通信使 59 00・6・18
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

じっとりとした梅雨の季節になりました。今日は広島県の北東部・帝釈峡に車をとばしました。
気楽な自由人と羨ましがられている節も有りますが、私とて悩みは有るものでして車中、どうしたらいいものか!と唯一の団体役職の重責に想いを廻らしながら・・・

それでも石灰岩地域である帝釈峡(タイシャクキョウ)には珍しい草花が有りますので楽しみです。目的はガガイモ科のフナバラソウ【Cynanchum atrantum】と言う植物です。この植物は石灰岩地域を好みますが希にしか見る事が出来ません。ガガイモ科の植物の大きな特徴としまして枝や葉を切りますと白い乳液を出すと言う事です。成分的にはかなり毒性の強い強心配糖体を含むものが多く、適量の服用で薬としての効能もガガイモ科には認められるものが多くあります。フナバラソウも漢方では白薇(びゃくび)という名で呼ばれています。薬用部分はもっぱら根を乾燥させて用い、体力の消耗した人の熱さまし、或いは強心利尿薬として用います。6年前に確認した事がありましたので見当を付けて探しましたが環境が変っていまして見つけるのが困難でした。   でもありました。僅か4株・・・その中で花をつけた株は、たったの一株だけでした。その貴重な画像です。このすぐ側でセリ科のミシマサイコ【柴胡】と言う重要な漢方薬を見つけた事があります。

皆さんも医薬に関心がある人は小柴胡湯【しょうさいことう】という漢方名を聞かれた事が有ると思います。ある種の肺炎の患者に使うと副作用が出たことで有名になりましたね。今はやぶの中の芽立ちの頃ですので見つける事は出来ません。秋に来れば分かります。そんな訳で石灰岩地域を探索した結果、水中のキンポウゲ科植物のバイカモ=梅花藻の花【ホーム頁タイトル画像】。オオバボダイジュ【菩提樹】・野生のライラックことハシドイの花・タカツキテンナンショウ【天南星】・ハチク【淡竹】のタケノコ・フタバアオイ・ミドリヨウラク・ヨコグラノキといった皆様にはあまりなじみの無い、私にとりましては興味ある植物を観察する事が出来たというわけです。帰りがけ、田の畦でノアザミの複合花【突然変異モヒカンタイプ】を確認しましたのでついでに添付!
映画でおなじみの寅さんシリーズでロケにも使われました帝釈(天)雄橋の下で昼食をしながら、川面のハグロトンボの飛翔にデジカメを向けましたので添付いたします。耳元でハグロトンボが羽を切る『パタ・・パタ・・パタ』という音が静寂をついて聞こえました。何億年前の昔から同じ光景がここには有るような気がいたします。

   ハグロトンボ      戻る