薬王堂気まぐれ通信使 56
00・5・28
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

皆様お待ちかね?の通信使の時間がやってきました。自分一人でそう思っていたら世話はないですね!
先週はタコ飯のお話しでしたが今日は山彦のお話しです。

午前7時半に出発・・広島県西部の吉和という島根・山口県境の小さな町を目指しました。中国縦貫道を経由しましてそれでも朝9時前には目的の谷に到着します。今日はヒコビア植物観察会に合流して付近の植物を観察したわけです。あまり詳しいことをお書きしましても、専門外、興味外の方々も最近増えてまいりましたので要領よくお話しいたします。とは言いましても・・山や川は大変!すばらしかったです。・・・・・・だけでは、あまりにもの足りませんので少し植物に関して説明します。今日の目玉はクロフネサイシンというウマノスズクサ科の植物を見られたことです。この仲間には皆様も《一部の興味の無い方は我慢して聞いて下さいね!》よくご存知のウスバサイシン《細辛》やカンアオイ属<サンヨウアオイ・ミヤコアオイ・ヒメカンアオイ>フタバアオイ《土細辛》などがあります。一連、芳香成分のオイゲノール類やサフロールという難しい香り成分と、漢名の如き辛い成分=ヒゲナミン(トリカブト=附子にも入っています)などが入っておりまして強心利尿作用・鎮痛作用を有する重要な漢方薬の一つになっております。味が辛いことと身体の神経(経絡?)や血管のような細い部分にも入り込んで効果を発揮するということで、このような名前が付いたと思われます。実際、細辛が配剤されました漢方薬を服用しますと、鼻のつまりが通じやすくなりますし偏頭痛のようなピリピリした感覚の痛みが和らぎ身体が温まってきます。但し、この植物の仲間は大量に服用しますと副作用(腎臓機能障害)が出ることが有りますので注意が必要です。・・・画像を見て下さい。
花と言いましてもなんだか黒ずんでとても花とは思えませんね!でもこれがれっきとしたこの仲間の花なんです。今では受粉が終わり花中の子房では種子が熟成されつつある状態です。花は地面に顔をつけている状態ですから熟成して種子が落ちましても、ほんの数センチのところにしか発芽しません。この仲間が十センチ勢力範囲を広げるには20〜30年かかるとも言われています。とにかく珍しい植物で広島県では今のところここだけでしか確認されていません。珍しい植物と言いますとハイルリソウというムラサキ科の植物が花盛りと推測し吉和を後にして温井ダム建設現場に向かいました。ハイルリソウは現在のところ愛知県の一部と広島県でしか確認されていない、植物図鑑にも登場してきません貴重種です。ヤマルリソウによく似ておりますが茎が匍匐(はう)こと!ヤマルリソウよりも華奢(きゃしゃ)で葉に鋸刺が少ないこと!などで区別されます。なんとも日本にはいろんな植物が有るものですね!一生かかっても観察しきれない世界に脚を踏み入れたものです。

     ハイルリソウの花アップ→

これらの植物は人類が世の中に出現するずっと以前から地球上に存在していた先輩達です。敬意を表して私が100年の人生を全うした後も、末永く繁栄することを祈り締めくくりたいと思います。
                 ハイルリソウ全草↓
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