薬王堂気まぐれ通信使 52 00・5・2
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

今回で薬王堂気まぐれ通信使は一年目を迎えます。
よくもまあ〜くだらないことを交えながら続けることが出来るものだと我ながら感心しています。皆様も同感でしょう!ところで連休は暦どうりの仕事内容!つまりそんなわけで家族を連れて出るわけでもなく、我が家をねぐらに気分に撒かせて行きたいところへ行く!これが究極の GW の過ごし方と・・いい訳がましく自分を納得させています。

先日、29日に三上万年青年【78歳】ならびに美人の佐藤さん、広大名誉教授・関太郎先生ご夫妻と高野町に近い中国山地に植物観察に出かけました。目的はキスミレという小さなスミレ・・結局見つけることは出来ませんでしたが雪が解けた早春の中国山地を満喫してまいりました。若葉はやっと芽を吹いたばかり、林の中にはさんさんと春の日差しが降り注ぎ全ての生物が目を醒ましたばかりです。キスミレはありませんでしたが、オオバタチツボスミレ・ヒナスミレ・マルバスミレが花をつけています。葉の無い樹皮だけでの木本鑑定は関太郎先生をしても困難を極めるものがありましたが、それでもさすがその道のベテラン、次々に、これはウリハダカエデ・コナラ・ミズキ・サルナシ・ゴマギ・云々と樹木名をノートに記録されていきます。
広い林の中で葉のついた低木にエゾユズリハがあります。一見、シャクナゲにも見えます。その近辺の林床には恐らくサルメンエビネでしょう、100株くらいの塊がありました。蘭の仲間ではシュンランが花を咲かせ、サイハイランが同じく花を咲かせようと待ち構え、ヒトツボクロやアケボノシュスランが木陰の暗い場所にありました。まだまだ人の手の入っていない動物と植物の天国です。ここら辺では近年まで熊が頻繁に出ていたということです。不精な我々の為に佐藤さんと関先生の奥さんがおいしい昼食を作ってくれました。ゴミを散らかさないようにそっと山を後にしたという訳です。帰り道、恐らくベニバナヤマシャクヤク【紅芍薬】でしょう、小さな蕾をつけています。トチバニンジン・ボタンネコノメ・ヒメアザミ・サジガンクビソウ・カサスゲ・など花であったり、葉っぱであったり、早春の草花を満喫して帰りました。帰り道に、ミツガシワという植物が花を咲かせているということで見に行きました。ミツガシワを煎じて飲むと眠くなるということで【睡菜】の中国名があります。何でも地球が温かくなる前=寒冷期【約三千年前くらい】から生き残っている残存植物だそうで広島県では野生のミツカシワはここでしか見られないということです。以前はリンドウ科に組み込まれていましたが、今では独立したミツガシワ科です。
中国の本ではいまだに Gentianaceae =リンドウ科となっています。講釈はこれくらいにしましてミツガシワの花をご覧いただきましょう

戻る