薬王堂気まぐれ通信使 51
00・4・26
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

私は正午から2時まで休憩時間をとっています。二時間の間、食事を済ませくつろいでいるのが普段の生活スタイルですが、近くの山に春蘭が咲き始めている時期ですのでじっとしておれず、食事は後回しにして山に向けて車を馳せたというわけです。
確か数年前に山を歩いていた時に春蘭のみごとな群生を確認したのでそこを目標に山登りをはじめました。結局、道を間違いましてとんでもないところを登ってしまいました。やっと船越の山を迷いながらも春蘭の自生する場所にたどり着けました。このあたりは瀬戸内海が見渡せる東南向きの日当たりの良い乾燥した場所です。日本が誇るシンビビウム=春蘭がみごとな花を咲かせていました。ホクロとかジジババなどの呼び名があります。地方によっては花を摘んで塩漬けにして保存し、熱湯をかけて戻し蘭茶として愛飲する習慣があります。それにしてもありふれた蘭では有りますが、これほど変化に富んだ芯弁を有する蘭はめったに有るものではありません。群棲地でシャッターを切る間中、ほのかに蘭の芳香が漂っていました。

蘭の花は基本的にユリの花と同様に3枚のガク片【後方】と3枚の花ビラ【花弁】で構成されています。下方側の一枚の花びらは唇弁【しんべん】と呼ばれ美しい模様をつけます。またメシベとオシベは一つの芯柱に合体して先端に花粉塊をつけています。花粉は香りに誘われた虫の背中に付着して他の個体に運ばれることがあります。

いつの時代になっても春蘭が身近に咲き誇るよう望む次第であります。春蘭が少なくなっている!という話しをちらほら聞く今日この頃・・それでも2時にはちゃんと食事を済ませ、シャワーで汗を流して、きっちり仕事をしました。


         戻る