薬王堂気まぐれ通信使 41 yakuoudo@enjoy.ne.jp
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
00・2・6
●今日の広島は雨交じりの曇り・こんな日にー島並み街道ー尾道〜今治ルートを伝って瀬戸田町に行ってまいりました。
瀬戸田町は画傑・平山郁夫氏を輩出した町でも有名です。町には日本風建築の平屋建て建築平山郁夫美術館が有りました。そこは元、流下式塩田が有った場所、埋め立てられて広大な振興商店街になる兆しがある土地柄です。瀬戸田の耕三寺といえば西の東照宮といわれるほどの有名な建築物が有る寺ですが私は全く興味も無く、同じ島のシトラスパーク【ここも余り興味が有るわけではありません】に行ってまいりました。シトラスパークとは最近出来ました全世界のミカン類を集めた公園。
同島が昔からミカン栽培が盛んだったから!というそれだけの理由から町興しに作り上げた新しい公園です。その公園に仏手柑【ぶっしゅかん】=Citrus
medica・という種類の南方系蜜柑が有りましたので画像添付いたします。
露地栽培でも温かい地域ではよく出来るようですが、瀬戸内の他の地域で栽培されていた路地ものは、去年の台風による塩害で大打撃を受けています。
それにしましてもこの形からして確かに仏の手の形をした蜜柑でして、食べられる果肉はほとんど無いといってもよいでしょう。乾燥して加工したものを漢方薬として中国でよく使います。胃腸の働きを良くし、気の巡りを盛んにしますので胃の痛みや消化不良、食欲不振によく用いられます。かつて四川省・成都に行きました時に、店先に並べられた仏手柑を見た事があります。
食べる目的でなく、もっぱら民間で胃腸の薬として利用するという事でした。
島のあちこちにはレモン・ダイダイ・アマナツ・ハッサク・ウンシュウミカン・キンカン・ザボンなどのミカンの仲間が植栽されています。まさに蜜柑の島というところでしょう。
←ブッシュカン
島のひなびた食堂で卵丼を食べ、早々に尾道に行きました。
尾道の千光寺のロープウエイ乗り場近くに艮【うしとら】神社があります。
かつて山陰の石見銀山や米・塩の流通の中心として栄えたこの町も今は交通ルートの変化でひなびた活気の無い町になっています。艮神社の神主婦人は我が薬王堂の大ファンでしてよく訪れて下さいます。そんなわけで挨拶に寄ってみました。尾道から艮神社さんの紹介で何人も薬王堂に来て頂ける患者さんがいます。
風邪をひかれていましたので背中の膀胱経絡の風門・肺兪・隔兪というツボの圧痛を目当てに指圧治療をしてきました。突然の遠征治療に奥様も大喜びされて、御利益のある【白牡丹】地酒をいただいて帰ってきたというわけです。
帰り道、山陽自動車道、広島東インターを出たところの馬木【うまき】八幡宮の社叢に寄ってみました。
この宮にはシイモチというこれも南方系のモチノキ科の樹木が有ります。丁度、花のつぼみが有りました。秋には赤い実が付きます。
シイモチがなぜ珍しいかといいますと、この地域でこの場所がシイモチの北限域だからです。
我が家のすぐ近くの八幡様ですが、見方一つ!価値観の転化!でいろんなものが発見できますね。
この神社にはその他にもスダシイ・リンボク・アラカシ・シリブカガシ・ホソバタブ・ヤブツバキ・ウラジロガシ・カクレミノなどの常緑広葉樹が茂り、その下にはジュズネノキ・カラタチバナ・マンリョウなどの低木が生育しています。立派な瀬戸内沿岸型シイ林を形成している事はかつての日本の大自然林を彷彿させてくれるに余りある鎮守の森という事でしょうか。
日本全国に点在する神社・宮といった環境をつなぎあわせますと太古の日本の自然が垣間見れるというわけです。大切にしましょうね。