薬王堂気まぐれ通信使 38      
2000・1・4
  Yakuoudo Capricious Communications Satellite yakuoudo@enjoy.ne.jp

ところで私は正月2日から4日にかけまして九州は対馬に家族で旅行してきました。
博多港から水中翼船で二時間。広島からそんなに時間がかかるわけでもありません。
それでもこの対馬、九州から海路130キロの所にある絶海の孤島だったんです。
島の北端からは韓国のプサン【釜山】が見えます。海路で50キロも無い距離です。
島の韓国よりの村村は朝鮮の影響を色濃く残していました。
常に大陸側から偏西風が吹き荒れていますし見える距離に有れば行き来が有って当然。
対馬に来てみれば東に壱岐、九州の山々が遠望できればまた行ってみたいと思うのは人情でしょう。
当然、人と文化の流れは朝鮮半島を経て日本に流れ込んだと考えられます。
実際、3万の元冦が対馬、壱岐を経て博多湾内に攻め入ったのが今から750年くらい前の話しです。
対馬に住んでいた人達も巻添いにして、という話しになっています。
それだけ風と海流を利用すればたやすく?日本に来れたと言う事ですね。
確認した植物では

スダシイ・ウラジロガシ・モミ・カシワ・アカマツ・クスノキ・リョウブ・ノグルミ・カクレミノ・タブノキ・アオキ・ヤブツバキ・ヤブニッケイなどが樹林を形成していました。
各所の神社にはオガタマノキ・スギ・ヒノキ・モッコク・ヤマザクラ・ヤツデ・イチョウ・ソテツといった人と関わりのある樹木が大きく生育していました。今は冬ですので花らしいものは皆無といっていいほどでしたがキクの仲間でヤマジノギクらしいものが僅かに咲いていました。

皆様の知るところではオケラ【朮】の枯れた花と葉が海風にさらされていましたし、シダ植物のヒトツバ【石韋】が岩に張り付いていたのが印象的でした。
対馬で特徴のある植物としましてはヒトツバタゴと言う大陸系の木本植物があります。
高知県で見た事が有りますが、今は花が咲いていませんので私も確認できませんでした。
その他の草本では林で一株のラン科植物であるエビネを確認しました。
対馬は野生ランの宝庫でもあります。
有名なものにカンラン・キエビネ・キリシマエビネ・セッコク・フウラン・ナゴラン・トケンラン・カシノキラン・ナギラン・ツシマランなどが有るそうですが乱獲で絶滅に瀕している種類も多いとの事です。
絶滅危惧種と言えばツシマヤマネコがそうですが北部の山岳地帯に今や100頭以下では?と言われています。
島の交通機関や山岳部のスギ・ヒノキの植林によってツシマヤマネコの食性なども含む生育環境が近年著しく変化している為だと言われています。

そんな訳で書けばきりが有りませんので、対馬独特の石屋根の倉庫↑と、漁村で見つけました【回転式速乾イカ乾燥機↓】の画像を添えまして報告とさせて頂きます。
皆様も是非、この国境の島に一度行かれる事をお勧めいたします。         戻る