薬王堂気まぐれ通信使 37 yakuoudo@enjoy.ne.jp
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
●今日は先日の23日に蒲刈島に行った時に見つけた植物の話しを少し。
蒲刈島は下蒲刈島と上蒲刈島の二島から成り立っています。
今では島に橋が架かって便利になっています。来年には本土との架橋大橋も出来上がりましてたくさんの観光客が訪れる事でしょう。
今、島の住民はそれぞれの家の玄関や窓にカギを付けるのが忙しいと聞きました。
この島はかつて朝鮮から使節団が来た時に立ち寄った島でもあります。
朝鮮通信使という一団が江戸時代に都詣で、江戸詣での目的の為、この島経由で来日したという記録が残っています。
私の薬王堂気まぐれ通信使という名前もこの朝鮮通信使から拝借しました。
上蒲刈島にはフウトウカズラ→という植物が有りました。この植物がなぜ珍しいかと言いますとコショウ【胡椒】の親戚だからです。学名も
Piper kadzura と言いまして直訳しますとコショウのかずら【胡椒蔓】となります。日本のコショウ科ではこのフウトウカズラとサダソウと言う植物が日本本土と九州・四国で確認されているだけです。
石垣島でヒハツと言うやはりコショウ科の植物を見た事が有りますが、ヒハツ【現地ではビバーチと呼ぶ】の実の粉末は全く胡椒の味だったのには驚きました。日本にもコショウの仲間が有るんですね。驚きです。
国東半島でフウトウカズラの赤い実を見た事があります。蒲刈島の個体は実をつけません。
よく観察しますと蒲刈島の個体は雄花が着いているだけで雌花の株が見当たらないのです。
隣の豊島という島にも実の出来ないフウトウカズラの大群落があります。
もう一つ、カラスウリとキカラスウリと言う植物の実が有りましたので紹介しましょう。皆さんも見た事が有ると思います。黄色のやや大きな左の実がキカラスウリ、右の赤いのがカラスウリです。
【黄色のカラスウリ】と言う説も有りますが【木のカラスウリ】という意味も有るそうです。
キカラスウリは瓜呂、カラスウリは土瓜の漢名があります。
中国で使われる漢字は少し違うのですが外字でしか引っ張り出せないのでこの字で勘弁。
漢方薬としても重要です。キカラスウリの根から取れるデンプンを天花粉と言いました。
キカラスウリは実にもたくさんのデンプンが有り栄養に満ちています。
面白いのは右のカラスウリ種子の形です。黒くてのり巻きを巻いたような形をしているでしょう。
キカラスウリはカボチャの種とよく似ていますね。
キカラスウリ【左】とカラスウリ【右】
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