薬王堂気まぐれ通信使 36 yakuoudo@enjoy.ne.jp
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

今日は午後から広島市中心よりやや東に位置する比治山に登りました。
そこには放射線影響研究所 旧ABCC { Atomic Bomb Casualty Commission }があります。54年前の8月にはご存知の通り広島市中心に原爆が投下されました。
もちろん私は産まれておりませんでしたので気安く原爆の惨状を語る資格などございませんが、今日こうして旧ABCC の施設→の前に立ちますと被害に遭われた方々からのお話しを思い出さざるを得ません。
旧ABCC は原爆の被害を受けた方々の血液に関する変化を詳細に調べる目的、ならびにその治療の為に設立された施設と聞いております。
私の母は呉という町で8月6日の朝、原爆投下を肌で感じたと言っておりました。丁度、投下時の朝8時過ぎに、看護婦をしていた母は病院の外で針金をペンチで切ろうとしてせん光を感じ、同時に電気のようなビリッとした感覚を指に感じたと言います。
またある人は矢野という約爆心地から20キロくらい離れた港町にいてせん光の後、爆音と共に空気が膨れるような爆風が目前の海面を渉って広島のほうからやってくるのが判ったと語ってくれました。幸い黄金山の陰だった矢野は被害は大きくはなかったそうですが、それでも爆風で家々の戸や窓が吹き飛んだと聞きました。     
今でも昔の家に住んでいる人の中に、家が傾いたままの状態ですと言う方がいます。
旧友であるE-mail友達のH君の家に行き、原爆で家が傾いた為に鉛筆を床に置くとコロコロ部屋の隅まで転がっていったことを思い出しました。
旧ABCC についてはそれくらいにして、比治山にはナナミノキの実がたくさん有りました。
ナナミノキはモチノキ科の常緑樹木です。その他にも赤い実ではシロダモ・クロガネモチ・カナメモチ・サネカズラなどの実を確認しました。サネカズラはモクレン科の蔓植物で別名ビナンカズラ【美男蔓】とも呼ばれます。実を食しますと少し酸っぱく清涼感が有ります。
同じ科の近い植物にチョウセンゴミシ【五味子】と言う植物が有りますが、日本ではこの重要な漢方薬が手に入りにくい時代に、サネカズラの実を【南五味子】として代用としていたと聞きます。私の経験では五味子には腎臓形の種子が一つ、南五味子には同じく腎臓形の種子が二つあるように認識しています。
いずれの種子もかじると苦い味がします。五味子の語源は実の味が酸・甘・辛・塩の四味と種子の苦味で五つの味がすることから付けられたと聞きます。

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