薬王堂気まぐれ通信使 17
        Yakuoudo Capricious Communications Satellite 99・8・22

残暑厳しき折り皆様如何お過ごしでしょうか?
こんな時こそ風邪など引かれませんようにご用心下さい。風邪を引きましたら先ず葛根湯、或いは喉の痛みや炎症性の状態が有れば銀翹散を一緒に服用されますように!

今日は広島市の北、白木山系の真ん中にあたります大屋敷という場所に植物観察に出かけました。
この場所は地質は中生層域で所々に石灰岩層が露出する深山です。しかし近年谷間に産業廃棄物を埋め込んで町費の足しにしている事で問題になっています。すばらしい自然が残る地域だけに自然破壊だけは止めてもらいたい!と言っても私は町民では有りませんので無責任な批判はかえってよくないのかもしれません。今日出てきた主な植物を説明いたします。
先ず、ヨロイグサが有りました事は特記すべき事でしてこの近辺に数箇所、そして岡山県に近い帝釈峡に自生が確認されているそうです。いずれも石灰岩層がある場所ですし生育条件が似ているからか?
ヨロイグサはセリ科の植物でラテン名は【Angelica dahurica】.ごく近い種類のシシウド【Angelica pubescens.】はいたるところで見る事ができますが葉の状態が微妙に違う事、ヨロイグサのほうが背丈が高くなる傾向があります。ところでシシウドのラテン名はAngelica pubescens でありまして直訳しますと【天使の・陰毛】となるそうで葉や茎にたしかに薄い毛が有るので理由が分かります。ではヨロイグサのAngelica dahurica は【天使の・?】という意味でしょうか?分かる人がいればお教え下さい。あいにく学生時代に使ったラテン語辞典を紛失してしまいました。
Angelica とはエンゼルという発音からも天使と想像できると思いますがシシウド属の事を指します。このシシウド属 Angelicaには薬用植物が多くたとえばニホントウキ【当帰】・ノダケ【前胡】・アシタバなどがあります。シラネセンキュウもこの仲間ですが漢薬の川弓とは属が違っています。
その他に確認できました植物はハダカホオズキ・マルミノヤマゴボウ・サネカズラ・ミズタマソウ・ハシカグサ・フジカンゾウ・オオヒナノウスツボ・ハグロソウなどがありました。もちろん日本全国で普通に見られますクズ・ツタウルシ・ツタ・ヒノキ・スギ・ヌスビトハギ・カナクギノキ・ノグルミ・・等といった植物は極々普通に見られます。シダではクラマゴケ・ハカタシダ・ミゾシダ・トウゲシバ・チャセンシダ・ウラボシノコギリシダ・イノデ・イノデモドキ・サイゴクイノデといったものでした。
帰り道、民家の庭先に咲くサルスベリの花を鑑賞しながらのんびりと・・なぜか今日はドンガメが車にひかれて二匹ほど無残な姿をさらしていました。稲刈りの前、秋になるので彼氏彼女を見つける為にあちこち動き回るせいかも知れませんね。サネカズラ【美男かずら】の花↓、及びマルミノヤマゴボウ【下】の写真を貼付しておきます。

 
      


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