●今日は広大理学部名誉教授の関太郎先生と78歳の万年青年植物愛好家三上氏、それに三次市のアマカメラマン菅さんと瀬戸内の植物を観察しました。
まずは広島湾内に浮かぶ峠島に上陸、アンペライというカヤツリグサ科の人の背丈ほどのイグサに似た植物を観察しました。県内ではこの島にしか確認されていないという事です。観察し終わりましてさて出発と思いきや愛艇の175馬力が調子がおかしい!出力が出ない!これは困った!まずはプラグを換えてみようと海の上で調整です。皆あまり不安そうでないのがせめてもの救いですがもう少し心配してもらわなくては!
それでも低速で70%出力なら何とか進むようなのでこのまま日本三景安芸の宮島に向けて出発進行。
だめならサブエンジンで何とか近くの港に避難すればいいや!という考えは海の上では非常に危険な事なのです。人を乗せていれば船頭はとかく無理をしてしまうからよくありません。一人ならこの時点で引き返すのですが・・・あいにく天候に恵まれ海は穏やかでしたので40分くらいで宮島の目的の浜に上陸できました。
今日の目的はサクラソウ科のモロコシソウという植物を見る事です。
●この植物は大変に珍しく四国で最初に見つけられたという事でリシマキア・シコキアナという学名が付けられています。太平洋岸の本州の海岸、四国、九州、沖縄、台湾に生育する植物です。宮島は緯度的に北限域といわれています。
浜には海水浴の家族が一組、テントを張って過ごしていました。泳ぐでもなく魚釣りでもないリュックをかついだ四人組みの上陸に怪訝そうな様子でした。
カンコノキ・タイミンタチバナ・カンザブロウノキ・ヤブツバキ・ヒサカキ・ヌルデなどの茂る樹林にホウロクイチゴ・アオテンナンショウ・ナンゴクウラシマソウが目に付きます。
浜には一面ハマゴウ【蔓荊子】が咲いていました。
この一帯は人の手が入っていない原始の樹林を形成している非常に貴重な地域と関先生より説明を受けます。
モロコシソウ↑
浜から約5〜6分ほど茂みに入った薄暗い所に目的のモロコシソウは花を付けていました。
これが零陵香と言われるモロコシソウか!私もはじめての対面です。モロコシという意味は中国という意味です。トウモロコシもまさに唐=中国から伝来した食べ物という意味だったのでしょう。
モロコシソウの側にはハンゲショウ・ツルイヌトウバナ・ホソバカナワラビ【シダ植物】・ハスノハカズラ【粉防己】がありました。今日はいたって学術的な【気まぐれ通信使】ですが読者の中にはこのくらいのハイレベルに丁度よい人材が数名おられますので送信します。いつもはビールを片手にキーボードをたたいているのですが今日は素面でたたいていますのでつい、学が出まして・・冗談ですよ。
零陵香は商品でも有りまして沖縄では乾燥させたモロコシソウをたもとに入れて腋臭の臭い消しに利用しているそうです。関先生談!我、薬王堂漢方専門薬局におきましても真言密教の加持祈祷に使うのでと言って坊さんが買いに来た事があります。何でも息災祈願の護摩を炊くのに火中に投じるのだそうです。
密教経典にはちゃんと零陵香の使用が書かれたあり、かなりの昔からこの事は受け継がれてきたものでしょう。内服する事で漢方では風邪の初期、風寒を去り、理気止痛の効が有り、頭痛、下痢、歯痛に使うと有ります。特に歯痛には煎じた液をしばらく口に含む事で効果が有ると言われています。
乾燥させつるしておく事で防虫の効果も有ると言われます。とにかく私も一日の記憶を整理する意味でも通信使をまとめておりますのでそのつもりで皆様!読み流して下さい。
モロコシソウの写真はポジフィルムで何枚か撮影しました。
いい出来であればいいと願っていますが皆様に見ていただくデジタルの出来上がりはちょっと失敗でした。
少し縮小はしています。今日はちょっと長すぎましたね・・
モロコシソウ↑花のアップ画像を添付します。 戻る