薬王堂気まぐれ通信使bP31   2001・12・2
   Yakuoudo Capricious Communications Satellite

昔、習いました漢詩の中にこんな一説があったことを思い出します。
    『・・友の遠方より来る在り、また楽しからずや・・』

そうなんです。四川省は成都(せいと)と言う町から昔の友人がやってきました。
かつて広島市で現代医学の勉強をし広島大学医学部で医学博士の学位を取得して帰郷、今は成都市の総合病院・副院長という権威ある立場の人物です。
来日の目的は別にあるのですが忙しい時間の合間を繕って旧友との魚釣りを楽しんだ!というわけです。
中国四川省成都市には海はありません。
そんな彼らがはじめて見る瀬戸内海!島々の間を縫うように舟を進ませますと『日本には、大きな河が在りますね!』
と、言ったか言わないか!揚子江の川幅から見れば確かに瀬戸内海は大きな川に見えるのかもしれません。
彼は12年前に広島にいたとき一度だけ私の舟で魚釣りを経験しております。
そのときの印象が忘れられなかったんでしょうね!今日も満面笑みです。(友人の画像)
魚釣りは現在広島で研修中の中国医師と日本人薬局長=胡君の四人で海に出ました。
幸運にも潮目が丁度いい時だったんでしょう!二人の中国人は順調に魚を釣り上げます。
1時間半ほど釣りをした後、釣った魚と途中漁船から譲ってもらったタコを料理するため我がプライベートビーチに上陸しました。
浜にはテリハノイバラ(画像上)が実をつけています。
この実を漢方で『営実』と言い大量に服用すると下痢をします。
その他にハマボウフウが砂浜に実を落としていました。
ハマボウフウの実は浮遊性で海面を漂って新天地の浜に上陸して子孫を増やしてゆきます。
根を『北沙参』と言い漢方薬として利用します。
若い芽は刺身の高級ツマとして料亭に上ると聞きます。
また幾度となく登場しましたハマゴウ(画像下)が丸い『蔓荊子』をつけていました。
何時来てもこの無人の浜はいいですね。
白米四合に釣った魚を入れ醤油を適量注いで炊飯する手つきは中国の高名な医師であるなどと想像も出来ません。(画像=タコ・カワハギの刺身など)
四川省ではどんなに偉くなろうとも炊事はほとんど男がすると聞きます。
『中国の女性は強いです!』と、嘆きか?謙遜か?何度も発していました。
『ハオツー・ハオツー=好味』と言いながら中年4人組は好天の瀬戸内を満喫しました。(画像=遠くは宮島)

うらやましい・・でしょう!

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