平成19年5月23日 

吉本先生の話し

皆さん、こんばんわ!
私はいつものように今夜の話題を探しに行ってきました。
先日、向原地区に水晶を掘りに行きました。
私は小さな時から水晶に不思議な魅力を感じていましたので掘り出すのが嬉しくてたまりません。
今回行きましたところでは、あまり綺麗な水晶は取れませんでしたが皆さんにも私の興奮を少し味わってもらいましょう。
この紙コップに水を入れてください。
そうそう、ティシュをお持ちでしょ!
今から渡します土にまみれた塊を洗ってみてください。


どうですか?
水晶が現れましたか?

生徒:水晶ですね

そうなんです。地球が生まれて46億年と言われていますが何億年〜何千万年も前に地球の中のマグマが地表近くに出てきて火山活動をします。
そのときに珪素を多く含む土質が高温と高圧に遭います
地表近くで少しずつ冷やされるのですが水晶はそのときに結晶化するんですね。
大昔に水晶が形成され、今初めて地表の光に晒されたわけです。
貴方方が水で洗って泥を落とし、ティシュで拭いた時に初めて人前に姿を現したんです。
鉱石や鉱物は何億年という歴史を持っています。
人類が出現して50万年と言われていますが水晶が埋もれていた年月に比べればほんのわずかな時間です。
現代の医学では証明されていない鉱石・鉱物の持つ独特の周波数や磁波は生体に影響を与えていると言われています。
中国では水晶(主に紫水晶)を精神安定のために使ってきました。
動悸、息切れ、不眠、精神障害、咳、強壮、不妊症治療、性器出血などに使った歴史があります。
最近は水晶の代わりに蛍石方解石の紫色をした鉱物を代用しています。
紫色は鉄分が関係すると言われています。
痙攣、麻痺などの脳卒中の症状に昔の動物の化石や牡蠣殻を入れた風引湯という漢方処方があります。
また人参や茯苓を一緒に入れた茯苓補心湯という処方は精神衰弱や精神障害に使います。
金を装飾として指輪にしたりネックレスにしたりする習慣は昔からありましたね。
身近に着けるという事は自分を綺麗に見せる装飾の意味がありますが効能を期待している部分もあります。
例えば茶を飲むときに金の指輪を湯のみに入れるとか、金のような不変にあやかりたいという精神行動も効能効果を期待してのことだと思います。
水晶・蛍石・磁石・金・水銀(辰砂)・硫黄・黄土・コハク・石膏・タルク・岩塩・化石など、その他の鉱物資源でもまだまだ解明されていない作用があると思います。


次にこの花は何の花だと思いますか?


生徒A:なんだろう?

生徒B:ホオノキの花ではありませんか?

そうなんです。
ホオノキの花です。
ホオノキのことを漢字で書きますと「朴」となります。
このホオノキの幹の皮を薬にします。
中国と日本では多少、原植物が違うのですが漢方で「厚朴」というのは日本でホオノキの樹皮を当てています。
厚朴はモクレン科の樹木です。
痛みを止めたり痙攣を鎮める働きがあります。
その他に吐き気や喘息、消化不良でお腹にガスが溜まった時などに用います。
サトイモ科のカラスビシャクと生姜の二味だけの処方を小半夏湯といいますが、それに茯苓(マツホド)、紫蘇の葉、厚朴を入れたものを半夏厚朴湯といいます。
半夏厚朴湯は精神不安症・不眠症・のどの異物感・気管支喘息・更年期症状と色々な分野で用いられる日本薬局方に収載される漢方処方です。
特に咳にはよく用いますね。
花に飛んできているのはハナムグリという昆虫(画像参照↑)ですね。
花粉を媒介する虫でしょうか?
それにしてもホオノキの花はいい匂いがしますね。


最後にこれはなんだか分かるでしょうか?
生徒:???

これはツルニンジンといいます。
キキョウ科の植物です。
中国では同属のヒカゲノツルニンジンなどを使います。
これらの根を乾燥させ党参と呼んで薬に使います。
薬用人参に似て「補気」作用があるとされます。
但し大量に用いなければ作用が無いと言われています。
まあ薬用人参に比べて安価ですので使いやすいのでしょう。
韓国ではこの根をお菓子にしたり薬膳に用いています。
キキョウ科の植物ですから生の茎や葉を切りますと白い乳汁が出ます。
独特の匂いがしますね。
この乳汁が体液を潤すと考え漢方では補陰(陰=体液)効果があるとされています。

今夜はこれくらいにしましょう。


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