中国医学の変遷と歴史
吉本悟 2007・10・18
春秋戦国時代 紀元前320〜250 秦時代 紀元前〜207
黄帝内経(素問・霊枢・・)八十一難経、神農本草経などの中国伝統医学の基本的な考え方が出来上がった時期
前漢時代 紀元前206〜0
後漢時代 紀元後(西暦)〜220
傷寒雑病論が著される。 外科に長じる華陀の出現
三国時代 220〜280 (六朝時代) 南北朝時代 420〜583
時代が不安定になり貴重な古典が数多く失われ散逸した古典の再編も行われる
王叔和(おうしゅくわ=西晉の大医令)は傷寒論を再編し脈経を著す
皇甫謐(こうほひつ)は黄帝内経を再編し鍼灸甲乙経を著述
陶弘景(とうこうけい)が神農本草経を改訂し再編する
隋時代 581〜617
勅令により巣元方(そうげんぽう)が中心となり諸病源候論の編集
唐時代 618〜907
孫思邈(そんしばく)が千金方と千金翼方を著す 王Z(おうとう)が外台秘要方の編集
印刷術が普及し重要図書の校訂出版が盛んに行われる
宋時代 960〜1279
林億(りんおく)王洙(おうしゅ)等によって神農本草経・素問・霊枢・傷寒論・金匱要略・甲乙経・脈経
・千金方・千金翼方・外台秘要方などの校訂編集が行わる 宋版傷寒論・・
国定処方集の和剤局方が出版される その他、尊西要訣(龍安時)・傷寒活人書(朱肱)など
金・元時代 1115〜1367
劉河間(りゅうかかん)寒涼剤を使う瀉火治療を行う=寒涼派
張子和(ちょうしわ)は下剤を使う説を唱える=攻下派
李東垣(りとうえん)は脾胃を補う補中益気の法を唱える=補土派
朱丹渓(しゅたんけい)は陰を補う治療法を唱える=補陰派
成無巳(せいむい)は註解傷寒論を著す
滑伯仁(かつぱくじん)が十四経発揮(経絡経穴学) の発刊
明時代 1368〜1661
数多くの医書が編集・著述される
李時珍(りじちん)本草綱目
呉有可(ごゆうか)の温疫論・他・万病回春・外科正宗(陳實功)・寿世保元など
清時代 1662〜1911
医方集解・医宗金鑑・・・
中華民国 1912〜
中華人民共和国 1949〜
中医学(中医・西医合作に基づいた医療体系の確立、伝統医学の再編成)のスタート