【パラパラ】
残業を終えて155で会社を出た。少し走ると、ボンネットの方から『パラパラ』という聞き慣れない音。「こりゃ〜マズイ」と、クルマを止めた。暗くてよく見えなかったのだが、フロントバンパーの下から手を伸ばすと、なにやらゴム上の物体が…。手に取ると「さきイカ」状態になっている黒いゴム系のベルト。
友人を呼んで懐中電灯で照らすと、エンジン左に見えるトランスベルトがプーリーから半分外れかかっている。ちぎれたベルトの破片が路面に落ちていたのである。時間も時間だし、数百メートルの所にある会社の駐車場まで牽引してもらって、その夜は置いて帰ることに…。
あいにく翌日はディーラーが休み。翌々日に取りに来てもらった。トランステンショナーがご臨終でトランスベルトが外れたみたい…。トランスプーリーを含めた3点を在庫部品で交換してもらって、その日の内に直ったが、広島、東京間を高速で2往復できるくらいの、予期せぬ出費が痛かった。
丸5年、57200キロで初めての止まらなければならなかったトラブル。ボチボチか…。
(2003年6月)
【パッキン】
本当はスポーツカーに乗りたいお父さんが、家族や荷物も載せなければならないというので、155を選んでいるケースも少なくない。4ドア、広大なトランクを引き合いに出せば「ファミリーカーだ」と家族を騙すのもそう困難ではない。
幼児から小学校低学年の子供のいるお父さんの155で、一番可愛そうなのは、リアドア下面と接するボディ側のパッキンである。乗り降りの際、何度となく子供に踏まれ、気がつけばボロボロ。割れて剥がれてしまったパッキンが「ビローン」と閉めたドアの外にはみ出したままの格好悪い状態で走ったこともあるかもしれない。何度か貼り付けようと努力したが、ある時、「もういい」とトドメを刺してしまったこともあるだろう。
ドアの下側だから雨が漏ってくる可能性は低いけど…。
(2002年6月)
【バス通学】
田舎で生まれ育ったため、高校はもとより中学校も『バス通学』だった。隣の隣の町へ通っていた高校時代には、途中で乗り継いで、片道1時間近くをバスの車内で過ごした。剛性が極めて低いバスは、路面のわずかな段差を超えるたびに、「キュキュ」とか「ギシギシ」とか、あちこちから音がしていた。
車検の時、余った予算を使って、タワーバーとロワーバーを入れた。それほど派手な運転をしないので、特に剛性アップのメリットを実感できないのだが、思わぬ収穫があった。ボディから「キュキュ」とか「ギシギシ」とか言うのが聞こえはじめたのである。「無理させているんだな」とすまない気がするのだが、バス通学時代の実直だった頃の気持ちを思い出させてくれる。車内でリフレッシュできるのである…って、こんなタワーバーとロワーバーのインプレって世界初?
(2001年3月)
後日談:この音は、1000キロ程度走ると消えた。恐らく馴染んだのだろう。それと同時に装着の効果が体感できるようになってきた。真っ直ぐ走るし、よく曲がる。これらを装着してやっと一人前という気がする。(2001年4月)
アルファロメオ無責任辞典 by 編集長さんま